8年前の愛犬の老衰。もっと可愛がってあげたらよかったと後悔。

8年前の春の日、我が家の愛犬マルが亡くなりました。
老衰でした。

マルと初めて会った日のことは、ずいぶん前のことなのによく覚えています。いつもと同じように家に帰ると、元気な見知らぬ犬が玄関先で出迎えてくれて驚きました。犬を飼う計画などそれまでなかったのに、知り合いの家で飼い主のいない犬として保護されていたマルに家族が一目惚れして、家に連れて帰ったそうです。

その日から、マルは我が家の大切な一員になりました。
迷い犬として生活していた時期もあったはずですが、マルはとても素直で人懐こい性格でした。

マルと一緒にすごした年月は約7年。長くはないですが、とても濃い思い出がつまっています。
迷い犬だったので正確な年齢は分かりませんが、うちに来た時点で推定6歳から7歳。亡くなったのは推定14歳ということになります。マルは人生の後半を我が家で過ごし、天に旅立っていきました。
マルが亡くなった日、私は家にいませんでした。寒い寒い冬の間、段々と体力が落ちていくのが目に見えて分かり、獣医さんにも長くはないことを告げられていました。犬の寿命としては短すぎることもなく、いつか人間よりも先に死んでしまうのは分かっていたのですが、帰宅してマルが死んだことを告げられた時の、身体に穴が開いたような感覚は忘れられません。

マルが旅立ってから思うのは、マルと過ごせたことへの感謝、そして「もっと可愛がってあげればよかった」という後悔の思いです。生きていた時は一生懸命可愛がったつもりでしたが、亡くなってから「もっと散歩に行ってあげればよかった」「あのときマルが私を呼んでいたのに、何故すぐ答えてあげなかったのか」「マルのことが大好きなことをもっと伝えたかった」など、今も思います。でも、マルを撫でていたときの幸せな手触りやマルの優しい眼もはっきりと覚えています。マルはきっと我が家で過ごせて、幸せだったんだろうと思うのが慰めです。マルと出会えてよかったし、思い出や絆を通じて私たちの中に生きているのだと感じます。
今、大切なペットを亡くして悲しい人や後悔の思いがある人も、心の中にいつも大切な仔が生きていると思います。