30代女性です。実家では保護猫を飼っていました。実際10年飼っていたので10歳以上の子です。キジトラのようなミックスの子で母が引き取ってきました。私はそもそもあまり猫に興味がなく、その子も積極的に私に絡んでくる子でもなかったのであまり興味がありませんでした。私は社会人になり一人暮らしを始め帰省した時にしか合わなくなりましたが会うたびに活動量が減ったなと思うようになりました。結婚して主人と一緒に住みだした頃、主人が猫好きだと告白しどうしても小さい頃から飼いたかった種類の猫をお迎えしたいと言いだし、将来生まれる子供がアレルギーにならないよう掃除を協力すること、私の書斎とクローゼットに入れない等ルールを決めた上で、ペットショップとブリーダーを巡り始めました。半年ほどで気に入った子をお迎えできた頃には私も猫好きになっていました。主人の飼いたかった猫はメインクーン、長毛種で大きくて頭が良くて、オスなので甘えたでとても可愛い子です。実家に帰った時に、うちも猫を飼った、メインクーンで頭がいい。粗相もしないし、毛もボリューミーで豪華、見た目も選別したので好みのブラウンタビーホワイトで白靴下が可愛い、だの家族に写真を見せながらキャッキャしていました。本当は長毛種だからブラッシングも大変だし、去勢前にはスプレーもしたし、毛玉は吐くし手がかかるのですが自分で見つけてきて、病院やペット用品を探したり、甘えて膝に乗ってきたり一緒に寝てくれる猫は愛らしかったのです。その頃実家の猫はもう餌もあまり食べず、高いところにも登りにくくなり、少し白髪混じりの毛並みになっていました。いつ行ってもベランダから外を見て日向ぼっこしているだけの実家猫が、その時は部屋を移動していきました。今思えば聞きたくなかったのかもしれません。翌月、実家の猫は老衰で亡くなりました。ペット葬儀には私も立ち会いましたが、もうガリガリでいたたまれませんでした。父が「◯◯はお前(私)に懐いてたからなー」といい、「えー全然懐いてないよ」と答えると、実は私の脱いだ部屋着の上で寝たり、私が仕事から帰ってくる前は玄関のスリッパ収納台に乗って待っている、と。私は母が亡くなっていて葬儀でバタバタしていてリビングのソファで寝てしまった時も、その猫がお腹の前で寝ていたよ、と。それを聞いてから、あの時なんで他の猫のことばかり褒めたのだろうと後悔しました。年取った和猫と、幼い洋猫なんて全然違うのに。一年くらいは野良のキジトラを見ると罪悪感がありました。その後に、ペットショップで見かけた生後6ヶ月のセール価格になった猫を飼いました。キジトラではなかったですが同じ青い目をした臆病な子です。名前は実家の子からつけました。自己満足かもしれませんがこの子を実家の猫と重ねながら大事に育てていこうと思います。
37歳 女 亡くなった子に似た子をお迎え
