保護施設でみつけておうちに迎えたねこを、4ヶ月足らずで亡くしました。おうちに迎えた当初から猫が病気であることが判っていたのです。猫は多頭飼育崩壊の現場から保護された猫エイズキャリアで、発症して末期の状態でした。先が長くないかも知れないと判りつつ、どうしても私はほかの猫ではなくそのねこがおうちの猫になって欲しかったのです。おうちに迎えてからのねこはみるみる痩せていき、お腹は病気の為に膨れて毛をむしられた鶏のようになっていきました。そして4ヶ月足らずでわたしの膝の上で亡くなりました。それからは毎日悲しくて悲しくて、あんなにかわいい生き物が死んでしまった事が理解できませんでした。生活にはぽっかり穴が空きました。大好きだったねこのいない暮らしは決して充実したものではありませんでした。とはいいつつ、猫を飼う気は少しもありませんでした。猫との暮らしは充実していて大好きでしたが、当時は一目惚れしてどうしても一緒に暮らしたかったねこを亡くし、私はもう生涯猫を飼うことは無いと思っていました。今後一目惚れして、大好きになる猫なんてあらわれないと思っていたのです。とはいいつつ、日が経つにつれて、猫は飼わないにせよ、猫は見たい、猫に触りたいと言う気持ちになってきました。私は再び保護施設に通い始めました。猫が私と同じ空間にいるだけでその時間は充実した時間になります。猫とふれあううちに、やはりわたしには猫が必要だと思うようになりました。そのときに出会ったのが、現在私を癒やしてくれているネコです。保護施設でタイミングが合い出会いました。ねことネコは尻尾が長く、毛色が同じです。顔や目の色は違うものの、同じ色の猫を飼うことに少し後ろめたい気持ちもありましたが今はこのこと出会えて良かったと思っています。ネコは亡くなったねこよりもさみしんぼですこしお茶目で、ドジなこです。前のこがしっかりしているこだったので、今はこの違ったかわいさに癒やされ日々を過ごしています。
31歳女 猫を失った悲しみは猫が癒やしてくれた
