40代フランス在住の女性です。30代始めには仕事の関係でベルギーに住んでいた頃に私とモモは出会いました。出会ったのは大阪市が運営している動物保護施設のホームページです。捨て猫で保護された時にはもう1才は超えていて、飼い主を募集するも1年以上も見つからず、あと数週間で殺処分されてしまう事がホームページに明記されていたので急いで保護施設に電話しました。一時帰国の際に必ず引き取りにいくので殺処分は止めて下さいと。私の一時帰国の日は殺処分の日を過ぎてしまっていたのですが、必ず迎えに行きますからと懇願し、受理していただきました。日本に帰国した翌日に早速両親と共に保護施設に向かいました。大阪と言っても家からはかなり遠い山奥にある施設でした。施設に入ると中には20匹くらいの猫が保護されていて子猫も沢山いました。中に入ると奥の方からダッシュで飛びついてきて足元にまとわりついて離れない猫が、私が殺処分されないようにお願いしていた「モモ」でした。会った事もないのにまるで私が来るのを待っていたかのように、ずっと私の周りを離れず、飼育員の方や職員の方も驚いていました。両親は他にもっと可愛い子猫もいるからわざわざ成猫じゃなくてもいいのではないか、と言われましたが私はもうこの子が運命の猫だとs信じ連れ帰る事になりました。私にべったりな猫で毎日私の帰りを玄関で待ち、寝る時もずっと一緒でした。モモと暮らす毎日は楽しくてたまらず、仕事のストレスも家に帰ると吹き飛ばしてくれました。ある時、家に帰るとモモがなんとなく元気が無く、ご飯も食べないので病院につれて行きました。先生によると「何の異常も無いよ。心配しすぎだよ」と。家に連れ帰り様子を見る事にしました。翌日起きるとぐったりとしていてまたご飯を食べず。ただ先生に大丈夫と言われたのと仕事を遅刻する訳にも行かず、会社に向かいました。定時で仕事を終えダッシュで家に帰ったらもう力無くぐったりしていたのですぐに病院に向かいました。先生に看てもらうと、先生の顔色が変わり「体温が低すぎる。」と言われ、緊急入院。翌日病院から亡くなったとの電話がありました。夕方迎えに行き連れ帰りましたが一晩中涙と嗚咽が止まらず。死んでしまった理由も分からず。その翌日には火葬してきました。それから1週間ほどはもう何をしていても涙がでてしまう毎日でもう死んでしまいたいくらいでした。ある日ペットロス解消方法をネットで調べていたら「新しくペットを迎えた方がいい」と書かれていたので里親募集のサイトでモモに似た猫を見つけて引き取る事にしました。新しく猫を迎えると気も紛れ泣く事もあまり無くなりました。今も元気で私のそばで甘えています。ペットを亡くすと辛いです。ただもう辛い思いはしたくないとペットを飼うのを止めずまた新しい子を迎えて欲しいです。日本には殺処分で毎年何万匹もの犬や猫が亡くなっています。その子達に手を差し伸べる意味でもはペットは飼い続けて欲しいと思います。
40才女 新しい出逢いが癒やしてくれた
