病気に伏した私を元気にしてくれたハムスターの突然の死。悲しい気持ちはなかなか癒えません。

2016年頃、私は自律神経を壊し体調のすぐれない毎日を送っていました。
睡眠に障害を抱え寝つけない、寝汗で頻繁に中途覚醒してしまう、日中はひどい眠気から来る集中力の低下、さらには頑固な便秘など様々な病状のものです。
病院にはかかりましたし処方薬も規則的に服用しましたが改善は見られず次第に生活そのものが苦でしかないように感じ始めました。
その様な状況の中、インターネットでグルーミングと言うものを知りました。
大まかに言うと、恋人やペットとスキンシップをとることで精神的な安定を図るというものです。
以前からハムスターを飼いたいと思いながらも生き物の購入への違和感に今一歩が踏み出せずモヤモヤしていましたが、このグルーミングを知り、思い切ってペットショップへ足を運びました。
そこで出会ったジャンガリアンハムスターのあまりの可愛らしさに目を奪われその場で購入し自宅で同居することになりました。
臆病な性格のハムスターのため、家に来てから一週間ほどはあまり手をかけすぎずに環境に慣れてもらいました。
その間インターネットの情報や図書館にあるペット関係の書物などをもとにハムスターの性質や人間との関係などを調べ徐々に触れ合う機会も増えてきました。
いま思えばこの時点で、ハムスターに関する情報を得ようとして失われていた集中力が蘇ってきていたように感じます。
何度も噛まれ、そのたびに流血しましたが、ようやく私の手の上でエサを食べてくれたり、呼びかけたらハウスから顔を出してくれたり、時にはあぐらをかいた私の足の上でくつろぐようになってくれました。
小さな背を親指で撫でたり、手のひらでおいしそうにヒマワリの種を食べたりしているハムスターを見ていると気持ちが穏やかになり、いつからかグルーミングの効果を感じるようになりました。
ホームセンターに行けばハムスターの飼育用品やエサなどを見てみたり、100均にいけばハムスターのハウスに使えるものは無いか探してみたり、要件になくても色んな場所でハムスターの事を考えていました。
こうやって次第に自律神経の病状が和らいでいき、復活まではいかずとも気持ちも身体も少しづつ楽になっていきました。
ハムスターを家に招いて半年を過ぎた頃のある日の朝、本当に突然でした。突然何の前触れもなくハムスターは冷たく、硬くなっていました。
本当にショックでショックで。涙こそ出なかったものの何度もハムスターの名前を呼んで、死の前兆に気付けなかったことを悔やみました。
ハムスターの亡骸をよく観察し、再びインターネットや書物などで死因を調べましたが、病気の兆候はなくストレスが原因なのだろうと結論付けました。
この日以来、現在でもペットは飼っていませんし、病状も完治していません。
決して広くないハウスに入れられ、人間の都合で生かされたあのハムスターは幸せだったのかと何度も自問しますが、やはり幸せだったとは思えません。
もちろん粗末な飼育はしていませんし、過度な触れ合いは控えていました。
それでも家に迎えてたった半年、生後7ヶ月で死んでしまったハムスターは飼い主である私をどう思うのか。
悲しい気持ちはなかなか癒えません。
しかしあの頃、ハムスターは確実に私を癒やしてくれましたし、自律神経の不具合にも好影響を与えてくれました。
ペットの死は辛く苦しいものですが、私を癒やしてくれたあのハムスターのことを忘れることはありません。