わたしは16年一緒に暮らした犬を去年の12月に無くしました。老犬でしたが、食欲も旺盛で、まさかこんなにも早く天国に旅立つとは思っていませんでした。出会いは地元のペットショップで、母親が飼いたいと提案し、うちに迎え入れることになりました。最初はペットの保険に加入していたのですが、特に持病もないと思い、保険を外して1年後、アトピーだということがわかり、めちゃめちゃ医療費のかかる犬と化していきました。けど、体は丈夫で、いろんなトラブルがありましたが、強く強く生きていました。そんな彼を見ていると、まさか死ぬなんて思えず、死ぬ1ヶ月前もいつもと変わらず元気でした。ちょうどその時期に引っ越しの予定が立ち、今思うと彼に構うことが難しくなってしまっていました。死ぬ1週間前あたりから、無駄吠えが多くなり、呼吸が浅いなと感じることが多くなりました。今ネットで調べるとそれは死期の近い患者に訪れる症状らしく、当時の自分は気づけず、「どうしたのー?なんで吠えるの?」と疑問に思っていました。そして死ぬ2日前から呼吸がより浅くなり、苦しいのか一晩中吠えることが多くなり、私達も何かしてあげないとと、薬局中の酸素ボンベを買いあさったり、タンの吸引機を買って試してみたりしました。病院にも連れて行きましたが、老衰ですので、もうできることはありませんと言われてしまい、愛犬は天国に旅立ちました。正直亡くなる前2日は、犬の苦しんでる姿を見て、楽にさせてあげたいという気持ちがかなり強かったです。頑張って息している姿を見ていて、生きて欲しいけど、首や肩の筋肉が硬くなるほど頑張って呼吸していると、楽になって欲しいって思ってしまいます。死を迎えた時は、私はその場にいなかったのですが、帰宅して、眠ってる姿を確認した時は、「頑張ったね。お疲れ様。」という言葉しか出ませんでした。また、火葬までの3日間もとても辛かったです。愛犬の温もりや匂いを忘れてしまうんだと思うと、今できることは何かなって考えてしまって、足型をとったり、尻尾や耳の毛を切ってとっておいたり、めいいっぱい愛犬の匂いを嗅ぎました。正直、後悔は言ってもキリがないですが、火葬までの3日間で思い残すことのないよう色々やりきりました。火葬場は動物病院から紹介してもらった稲田堤にあるドッグウッドクラブで行いました。施設も綺麗で、最期を迎える場としてとてもよかったです。自宅に遺骨を置こうかと思いましたが、ドッグウッドクラブでは遺骨を預かってくださるので、そちらにお願いしました。そういう場があって、ちゃんと愛犬ともお別れできましたし、お墓まいりとして会いに行くこともできるので、自分が前に進む意味でも、とてもいい環境だと思います。
16年一緒にくらした愛犬の遺骨をドッグウッドクラブにあずけた
