高校2年生の時、私が生まれてからずっと一緒にいた家族同様に思っていた愛犬が亡くなりました。その愛犬の名前は「アブー」と言います。私の母が父と出会って間もないころ、大きな台風が来る前日に、たまたま通りかかった川の近くでしわくちゃな子犬を見つけたのです。そして彼(父)の家へ持って帰った事がアブーとの出会いになりました。それから間もなく、母と父は結婚し私が生まれました。なので、アブーは私より年上で家族のことをよく知っている一匹です。生まれたときから、ずっと一緒にいるのが当たり前で毎日顔をみて「アブー行ってきます。ただいま」を言っていました。一緒に散歩にも出かけたし雷が怖いときにはそばにいたし、大切な存在でした。それから時が過ぎ、家の建て替えをしたのです。もう砂壁でかなり古かったのでしょうがないことですが、その間近くのアパートに住みました。そこには犬を連れて行ってはダメだったので、一年ほどアブーと離れて暮らしました。それから、新築に戻りアブーと一緒にまた暮らしましたが、前よりリードが短くなっており、なんだか慣れない様子でした。今覚えばその時あたりからアブーに異変がおこりました。離れ離れだった悲しいというストレスとなれない場所での住むことから、アブーが自分の家を噛んでいました。そしてその危ない状態の場所に体を擦り付けて血が出ていたのです。びっくりして病院へ連れて行きましたが、だんだん弱ってきて最後は玄関で眠るように息を取りました。涙を流していました。すごくショックで、でも痛そうだったのでやっと楽になったねと思いました。最後は固い見たいを撫ででお墓に埋葬しています。亡くなるという意味を初めて知った瞬間になりました。
愛犬から死とはどんなことか学びました
