28才女性自宅の庭に埋葬 後悔はなし 

私は関西在住の28歳の主婦です。
私は3人兄妹の末っ子で小さなころはいつも兄たちの下っ端扱いを受けていましたので「末っ子はとてもイヤだ。私にも弟か妹が欲しい」と親に泣きついていたのを覚えています。そんな折に出会ったのがミニウサギのランでした。ペットショップの店先にあるゲージの中には何匹もの仔ウサギが入れられていたのですがそのうちの一匹と見つめあったまま離れられなくなったのです。最終的に親も折れ、うちに小さな仔ウサギが迎えられました。実家の庭の周囲を囲い、ランのために開放され、父はホームセンターで木材を買ってきてウサギ小屋を作ってくれました。犬や猫に比べて短命なウサギですが、ランは8歳まで生きました。ウサギにしては長生きです。最後の1年はもともと茶色がかっていた毛もすっかり白くなり体つきもほっそりとしていました。週に一度動物病院で栄養剤とホルモン剤を注射して、細くなった食を取り戻し数日経つとまた食が細くなる…そんなことを繰り返しはいたけれど私や母が声をかけるとゆっくりではありますが近寄ってきて頭を撫でるよう催促してきました。本当に賢くてかわいいウサギだったのです。
高齢になったランは庭のウサギ小屋を離れ、玄関先に置かれたウサギケージに住んでいました。うちを訪れる人は皆、ランに挨拶していったものです。
ランはそのケージのすみで静かに眠るように亡くなりました。雨の日の朝でした。呼びかけても反応がないので撫でてみるとほんのり温かく、逝って間もないのだと察しがつきました。ランは実家の庭の片隅に埋葬しました。まだ元気だったころ自由に駆け回った庭に。ランが大好きだったブロッコリーやイチゴやバナナ、公園で摘んできたシロツメクサの花なども一緒に埋めました。本当はちゃんとしたペット火葬をお願いしたほうがよかったんでしょうけれど当時は犬や猫の火葬はあれどウサギに対応しているところが無かったし、家族のそばに居て欲しかったので家族みんなで話し合って庭に埋めました。
ランがこの世を去ってだいぶ経ちますが今でも実家に帰って庭を見ると思い出します。ランが家庭菜園のキュウリを食べちゃったことや抜け穴を掘って庭から脱走して兄と周辺を探し回ったこと。ランを庭に埋葬したことに後悔はありませんが、もし今同じ選択をするかと言われたら正直わかりません。ちゃんと火葬してお骨にして仏壇などに納めるかもしれません。でもあの時ランを庭に埋めたのは当時私たち家族にできる精一杯の家族葬でした。

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