44歳、男。愛犬を近所の寺で供養。今は良い思い出です。

もう10年以上前の話になります。のちに愛犬となるペットとの出会いは仕事の得意先でのことでした。得意先の方が僕の事を大変気に入ってくださってプライベートな話もよく話をしました。そのお客様が犬のブリーダーをサイドビジネスでやっていた方でまだ小さな子犬も数匹だけ残っている状態だと聞かされました。またブリーダーの世界が流行に非常に左右されやすい業種でその方が扱っていた犬種も人気がなくなって売れなくなってきている犬種でした。高齢になった事と今後は犬の世話も厳しくなってくるという事でもう引退するという話でした。その時、奥の部屋のドアから顔をのぞかせていたのが後に僕の相棒になる犬でした。またタイミングよくそのお客様が「この子犬、飼ってくれない?」と言ってきたのでした。今思えば、運命だったのかなと思います。それからは僕の家に新しい家族が増えました。我が家に来てからは本当に色々なところへ一緒に行きました。近所の散歩に始まり、海へ行ったり、川へ遊びに行ったり。本当に楽しかった。出先で嬉しそうに飛び回っている相棒を見ると僕もすごく幸せな気持ちになりました。ただ、僕はまだ若かったんだと思います。本当に自分から近いものの『死』という場面に立ち会ったこともなくそんなことも考えたこともなかった。僕の家へ来てあっという間に10何年が過ぎて相棒はすっかり老犬になっていたのはわかっていました。たびたび体調が悪いかな?と思う場面も増えていって。病院に行く回数も増えて行って。あの日もそんな感じでした。与えた食事にもあまり口にせずに「また体調が良くないね。仕事から帰ってきたら病院へ連れて行ってあげるからね。」と告げて僕はいつものように出ていきました。仕事先での昼休みの休憩中に近所のペットショップによって「少しいつもと変わったペットフードにしたら少しは食べてくれるかな?」なんて考えてペットフードを買ったのを覚えています。夕方になる前に妻から電話がかかってきました。すぐに出ることが出来なくてかけなおすと泣きながら「クッキー(愛犬の名前)、死んじゃった・・」と言われました。なんかすごくショックで家に帰るまでの記憶はありません。家に帰ってから体温の無くなった相棒を見たときはずっと涙が止まりませんでした。ほんとにずっと涙が出ていました。次の日の朝まで僕の腕で抱っこして今までのように頭をずっと撫でながら話しかけていました。泣きながら電話帳のページをめくってペット葬儀のページの紙が涙でぐちゃぐちゃになってました。次の日の夜に火葬と葬儀を近所のペット専門のお寺で行いました。そこは火葬もしていて所有している火葬場が山中にあり抱っこして向かいました。最後の別れの言葉は何を話したかはあまり覚えていません。でも焼かれていった相棒に空に向かって「今までありがとう。最高だったよ。」って言って見上げた夜空の星がいつも以上に輝いて見えたのは憶えています。でもあれからもう3年、今は少しは打たれ強くなりました。後悔なんかこれっぽっちもありません。後悔してメソメソしてても亡くなった相棒が悲しむだけでしょうし。今はちゃんとお寺には2,3か月に一度くらいは会いに行ってます。そのたびに住職の方にお経を唱えてもらって。骨壺に入れてあって保管して頂いているんですが行くたびにあの時と同じように撫でてあげて話しかけて。この時だけは少しだけ泣かせてくださいね。クッキー、おまえはずっと俺んちの家族だからな。

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