私が中学校2年生の時、飼っていた犬のサリーが車にひかれて死んでしまいました。サリーはまだ10か月の赤ちゃんでした。サリーは私が小学校4年生の時に公園で拾ってきたクロの子供でした。クロが妊娠し、お腹が大きくなっていく姿を側ですっと見てきました。サリーが無事に産まれた時、私は嬉しくて仕方ありませんでした。手のひらに乗るサイズのサリーが無事に育っていくのか心配で夜中に何度も様子を見に行ったりしていました。無事に成長し、外に行けるようになってからは毎日散歩に行き、夜は一緒に寝ていました。サリーは外が大好きだったので庭にドッグランを作り、その中に昼間に過ごせる犬小屋も用意しました。ある日、知人に不幸事があり留守番をさせて家族で出掛けることになりました。夕方には帰れるとの事だったので、部屋の中ではなく庭の犬小屋に入れ、ドッグランに鍵をかけて待っていてもらう事にしました。しかし、突然の不幸事に焦っていたのか、鍵がきちんと閉められていなかったようです。お葬式から帰ってくると、家の前に車で引かれた状態で倒れているサリーの姿がありました。ドッグランの鍵を最後に締めたのは私です。サリーを殺してしまったのは私だと思い、ショックで何も出来ない状況になりました。私が学校に行ったりご飯を食べたり、普通に生活をすることがとても罪であるようにも感じました。どうして鍵を閉めなかったのか、室内で留守番させなかったのか、悔やんでも悔やみきれませんでした。また、母犬であるクロから子供を奪ってしまったことも申し訳なくて仕方ありませんでした。結局、しばらくは学校にも行くことができませんでした。学校に行き始めてからも、何をするにもやる気が出ませんでした。そんな私を助けてくれたのはサリーの母犬のクロです。サリーがいなくなってから、夜に私のベッドに来て一緒に寝てくれるようになったのです。大丈夫だよ、責めないでと言ってくれているような姿にとても救われました。私のせいでサリーが亡くなってしまったという事実は今でも胸に後悔として深く残っています。中学2年生であった私も今では結婚し、2児の母です。そして昨年、犬を飼い始めました。ずっと私が犬を飼って良いのか不安でしたが、子供の希望もあり我が家の家族として迎え入れました。やはり、犬と過ごす毎日は幸せです。サリーの分も愛犬を幸せにして、今度こそ何があっても守り抜きたいと思っています。
愛犬が車にひかれるきっかけを私が作ってしまった 悔やんでも悔やみきれない
