小学1年生の時、愛犬のバーディーは私の家に来ました。クリスマスにやってきたバーディーは、私にとって最高のクリスマスプレゼントでした。とっても頭がよく、スポーツ万能で人の感情をとても読み取ってくれる甘えん坊な子でどこへ行くにも一緒でした。私とバーディーは一緒に成長しました。私が大学生の時、バーディーに癌が見つかりました。癌が分かったのは夏で、目の上にポコッと小さなできものが出来ていたので私は外に出て蚊に刺されたのだろうと思い、掻いてあげようとしたところいつもだったら気持ちよさそうにするのに、その時は痛そうにかばうような仕草をし不思議に思ったのが癌発見のきっかけでした。脳に癌があるとのことで、摘出するのは難しいとのことでした。私は、急な出来事にとても悲しくなり何日も泣き続けました。残された時間を大切に過ごそうと努めましたが、だんだんと元気がなくなっていくバーディーを見るのはとてもつらいことでした。バーディーが亡くなった日、私は前々から大学の友達と旅行の予約をしていました。旅行へ行こうとした直前バーディーは亡くなりました。「最後まで良い子だったね。みんなが揃っているときを選んで亡くなったんだね」と母親は言い、私は正直言うと全然旅行に行く気になれずドタキャンにはなってしまうけど、断ろうかと考えました。しかし母親は、「予約していたんだから旅行に行っておいで」と私に言い私は旅行に行くことを決めました。旅行中も涙をこらえるのが大変だったのを覚えています。今になっては、旅行に行かなくてもよかったんじゃないかとか、癌で痛くて鳴き声を上げてるときにもっと寄り添ってあげたかったとか、後悔はたくさんあります。亡くなった後は、喪失感でいっぱいでした。帰宅したとき迎えてくれる気がするバーディーがよくいた下駄箱の下から出てくる気がするなど、まだバーディーがいる気がして、亡くなったのを信じたくなくて苦しかったです。時間が経つにつれ、苦しさはだんだんと癒えてきましたが三十路手前になった今でも実家に帰るとバーディーが出迎えてくれるような気がするときや夢に出てくることが未だにあります。それだけ私にとっては大切な存在でした。バーディーにはとても感謝しています。
ガンがみつかり旅行の直前に亡くなった愛犬 旅行にいかなければよかったんじゃないかと後悔
