私が小学生だったころ、私がどうしても欲しいとわがままを言って飼うことになったミニチュアダックスフンドのリッキーちゃん。現在私は30歳で、今年の6月にリッキーちゃんが天国へ行きました。17歳でしたがあと1ヶ月生きれば誕生日でした。普通のミニチュアダックスよりも一回り小さく、小柄で他の子より長生きできるかなと心配になりましたが、大きな病気もせず長生きしてくれました。天国にいく最後の2年くらいはちょっとボケがはじまったかな?という感じでぼーっとしており一日中寝ているようになりました。それでも私が会社から帰ってリッキーに会うとしっぽを振って「会いたかったー!」と喜んでくれたのを思い出します。小柄なので年をとっても見た目は昔とそんなに変わらず可愛く、リンゴが大好きで私がリンゴ食べていると「シャリッ」とした音で反応して必ず目を光らせて私のところに来てくれました。小さい頃からずっと一緒だった愛犬が病気もせず元気に長生きしてくれたのは本当に良かったです。しかし年をとっていくと食欲もなくなり段々痩せていきました。そして常に震えるようになり、部屋でも服を着させたり、暖かいマットや毛布を用意したりと寒さ対策も行いました。寝ているときに「キュンキュン」と鳴くようになり、年をとってからはいつ死んでしまうのかと不安でした。最後は夜中に小声で鳴きながら息を引取りました。ずっと一緒に暮らしてきた愛犬が死んでしまうのは受け入れがたく、死んだ後もまだ寝ているかのように感じて信じられませんでした。心の中に穴がすっぽり開いたというのはこういうときなんだなと思いました。心に穴が開いて頭も真っ白なはずなのに、リッキーちゃんが小さい頃の記憶や思い出が走馬灯のように頭の中に出てきます。次の日仕事は休めず行きました。しかし一日中リッキーちゃんのことで頭がいっぱいで仕事になりませんでした。仕事中に思い出して泣いてしまいました。亡くなった週に火葬をし、葬儀もお願いしてひと段落した後に、「本当に死んじゃったんだなあ」と実感がわきました。立ち直りとはちがって一区切りというような感じでしたね。亡くなって1ヶ月は思い悩んだり夢にリッキーちゃんがでてきたりなどして悲しかったですが、子供に「リッキーちゃん、今頃おばあちゃんと天国で何してるかなあ」の一言で、そうだ、リッキーちゃんは死んじゃったけど、天国で元気に走り回っているかもしれない。と考えるようになってからは気持ちが楽になりました。リッキーちゃんも天国にいったからといって一人じゃないんだ、寂しくないんだと思うと、きっと今頃天国で私たちのことを見守ってくれてるに違いないと思います。だから私も元気にならないと!と思い、心の中にはリッキーちゃんがずっといてくれているので頑張ることできています。
小学生の頃から17年間一緒だった愛犬が大往生で天国へ 仕事中に頭がいっぱいになり泣いてしまった
