28歳の時、10歳の時から18年飼っていた犬が死にました。茶色の犬で、足先だけ白くまるでタビをはいているようで、「タビ」という名前でした。一番多感な時期を一緒に過ごし、家族同然だったためしばらく立ち直れませんでした。街中で似たような犬を見かけるともう涙が止まりませんでした。今でも写真を見ただけで辛いです。最後の2年は足腰が弱くなり、散歩紐を見せただけで嫌がって逃げてしまい、一日狭い家の庭で過ごすことが多くなりました。獣医さんには18年生きたから大往生ですよ、と言われたのですが、もっとあちこち元気なうちに遊びにつれていってあげればよかった、カルシウムを若い時に取らせていれば最後まで元気に歩けたのではないか、と後悔ばかりの日々でした。雑種で、おとなしい性格で散歩で他の犬がすれ違う時もびくびくしてしまう仔でした。子どもが大好きで、近所の子に耳やしっぽを引っ張られたり、突然触られてもじっとしている優しい仔でした。私に辛いことがあった時はなんとなくわかるのか、べたべたとくっついてきてなぐさめてくれました。私の落ち込みがあまりひどいので「似たような仔が里親ででていたよ」と周囲はすぐ次の犬を飼うように勧めてくれたのですが、飼う気になれずにその後20年ペット無しで過ごしています。時々、一緒に散歩している夢をみます。ほとんど吠えない子だったのですが、夢の中でも黙って私の方をみてしっぽを振っています。死んでも私を守っていてくれるのかなと心強いです。亡くした直後は辛いですが、どこかでペットとあなたはつながっています。時々そっと思い出して心の中でペットの名前を呼んであげてください。
20年前に亡くなった愛犬 18年生きるも後悔はつきず写真を見るのも辛い いまだに新しい仔を迎える気が起きない
