私は小学生の時に、初めてペットを飼いました。お母さんにおねだりして、ハムスターを育てる事を許可して貰ったのです。ブルーサファイアハムスターという種類で、綺麗なグレー色をしていました。ヒマワリの種を食べる姿が本当に可愛くて、たくさん食べさせたりしていました。おそらく、それが悪かったのでしょう。丸々と太った結果、早死にしてしまって、3ヶ月ほどで死んでしまいました。初めて飼ったペットという事もあり、愛情をたくさん与えました。しかしそれが重すぎて、死なせてしまう結果となってしまったのです。その頃はまだ小学生でしたが、1週間はずっと落ち込んでしまいました。何をするにも無気力で、すぐに涙ぐんでしまいます。そんな私を見かねてか、お母さんがある事を提案してくれました。それが、ハムスターのお墓を作ってあげようという事でした。土に埋めてから、牛乳の瓶を置いて花を添えたのです。それからお母さんは私に言いました。「ハムちゃんはお空に行ったけど、いつも見てくれているよ」それを聞いて、心が軽くなるのを感じました。その日から私は学校から帰ったら、必ずお墓の前に手を合わせるようになりました。ここで手を合わせる事で、いつでもお話ができると思ったのです。今日は学校で何があったのか、喧嘩してしまった話だとか、何でも話しかけたりしていました。そうすると自然と心が軽くなって行ったのを実感することが出来ました。ですがやはり、後悔しているのは早死にさせてしまったことです。命の重さについて、もっと深く考えなければいけないなと思うようになりました。あれからもう10年が経とうとしていますが、今でもその頃のことは鮮明に覚えています。ペットも限り命を持っているわけですから、いつかは必ず死んでしまいます。ですが、それを悲観する必要はないと思うのです。いまもどこかで見てくれている、とそう考えを変えるだけでも、心がすっきりするのではないでしょうか。
21歳女お墓を作ることで心が軽くなった
