小学校4年生のある日。お母さんについて行ったスーパーで、子犬を譲ります。という写真つきの張り紙があるのを見かけました。写真に写っていたのは、フワフワでまるで、ぬいぐるみのような犬でした。私は、どうしてもどうしても!その子を家族にしたいと強く思い、その日の夜、両親に相談しました。両親は、私の熱意に負け、犬と会ってみる約束をしてくれました。私は嬉しくて嬉しくて、この日のことは今でもしっかり覚えています。それから3日後、私たち家族は、その犬がいるおうちまで会いに行きました。そこに居たのは、あの写真のままの本当にぬいぐるみのような子でした。そしてその子は、その日の夜から私たちの家族になりました。可愛くて可愛くて…一生大切にするよ。とそう話しかけて抱きしめました。名前は私がつけました。ペコです。ペコちゃんみたいに下を出すからという理由でした。ペコちゃんは私の一番の親友で、お世話も全て私がやっていました。だからペコちゃんも私に一番なついてくれて、それから私たちは本当に幸せな毎日を過ごしていました。もうペコちゃんがいない人生は考えられなくなっていました。それから10年、私が18歳の頃、ペコちゃんは、あまり歩かなくなり、目もあまり見えなくなってしまいました。獣医さんには、歳だから仕方ないと言われていました。そんなある日、あまりにも突然にペコちゃんは天国へ旅立ってしまいました。老衰でした。私はひどく動揺し、まだ暖かさの残るペコちゃんを抱きしめることしかできませんでした。ペットのお葬式をしてくれるところに連絡をし、ペコちゃんのお葬式をしました。骨になってしまったペコちゃん。受け入れるには、すごく長い時間がかかりました。夢でいいから会いたいと何度も願ったものです。ペコちゃん、どうか私を天国から見守っていてね。またいつか、必ず会おうね。ずっと大好きだよ。ありがとう。
大好きだった愛犬の死に夢でもいいから会いたいと何度も願った
