初めて飼ったペットは妹が拾ってきた子猫です。当時私は24歳で、社会人になって一人暮らしをし始めたばかりした。実家と私の住んでるマンションは同市内で自転車で20分程度の距離だったので、よく妹が遊びに来てたんです。私はゲームが大好きで、それ目当てに妹が来てたって感じです。合鍵も渡していましたし、仕事から帰ると妹がゲームをプレイしてる・・ってことが良くありました。そんなある日、妹が猫を連れてきてたんです。ウチへ来る途中で鳴いてる野良子猫がいて、可愛かったし連れてきた・・ということでした。野良子猫って、大体警戒心が凄く強くて人間を避ける、もしくは人間に甘えて擦り寄ってくるかの2パターンです。妹が連れてきた野良子猫は後者のタイプで、すごく妹に懐いていました。私が呼ぶとすぐこちらに来てゴロゴロいいますし、ペット可のマンションだしこのまま飼うか・・というのがキッカケでした。愛猫はトラと名づけて一緒に生活しました。しかしトラは元々野良猫です。外の広々とした空間を知ってます。そんなトラにはマンションの室内(間取りはLDK)は狭かったんでしょうね。事ある毎に外に出してくれ~出してくれ~と鳴かれました。私の住んでる地域は都心部ですし、車もビュンビュン走っています。今まで安全な自宅で平和な生活を送っていたトラがそんな所で生活出来るわけがありません。他の野良猫と上手くコミュニケーションとれるかも心配です。そこでいくら泣き喚いても外には出さないようにしてたんですよね。たまに私が玄関ドアを開けた際に外に逃げられることはありましたけどね。しかし私が危惧していた通り、体中怪我をして帰宅することもありました(恐らく他の野良猫にやられた)。それでも外は好きらしく、トラは外に出してくれ~出してくれ~と鳴いてました。こういうのでトラはストレスを過度に溜め込んでしまったんでしょう。飼い出してから4年目にトラは亡くなりました。私が仕事から帰ってきたら、トラはすでに冷たくなっていました。前日に熱が出たり特別な体調不良とかもなかったので、自然死だと思います。ただ私なりに感じてた死因は、ストレスによるものでは?ということです。亡くなる半年前から元気はなくなってましたし鬱みたいな感じだったんですよね。私はトラの為を思って自宅に閉じ込めていましたが、もし放し飼いにしていたらもっと長生き出来たのかな?そう思って外に出していたら、もっと早く亡くなっていたかもしれない。猫が車に轢かれてるのはよく見かけますし、私のしたことは間違ってなかった・・と自問自答を繰り返しました。トラが亡くなってからの一週間は、何をするにもモチベーションが上がりませんでした。時間は薬・・という言葉がありますけど、私はまさにそんな感じでしたね。一ヶ月経過する頃にはかなり吹っ切れました。ただトラの所持品(エサ皿やトイレ、トラ用おもちゃ等)を見掛ける度にふっとトラの事を思い出して物悲しくなったりとかはしました。今はトラの所持品全部処分してしまってるのでこういうのはありませんけどね。現在はペットを飼わず、普通に過ごしてます。亡くなったペットに再び会えるとしたら、撫でてあげたいですね。撫でるとシッポをピーンと立て、シッポ付近を撫でると足をモミモミさせて喜んだトラ。喜んでるトラをもう1度見たいです。
人懐っこい元ノラの愛猫 4年後亡くなるも、買った事がよかったのかどうか自問自答の日々
