昔一匹のハムスターを飼っていました。オスのジャンガリアンハムスターでした。ちょうど2000年の大晦日、家族で大晦日を過ごし、21世紀を迎えてから休みました。休む際には「今年もよろしく」とハムスターに声をかけました。とても寒い夜で、外は大雪でした。翌朝起床後、家族に新年を挨拶等を行い、一段落後にハムスターのゲージを見ると横たわり既に冷たく、硬くなっていました。新世紀の元旦から言葉を失いました。雪が降る中ハムスターを埋めに行きましたが、戻ってきても涙が止まらず、2~3日はずっと泣いていたことを覚えています。その後実家を離れることになりましたが帰省にした際には必ず墓参りに何年も通っていました。墓参りはずっと家族には黙って通っていましたが、そこはさすがに親です。こっそり通っていることはばれていました。働き出し、帰省すること頻度も減っていきなかなか墓参りにもいけなくなったあるとき「もういいんじゃない」と家族に言われたをきっかけにある種強迫観念に駆られたように通っていた墓参りをやめましたがその後も彼が使っていた餌皿だけは捨てられずにずっととってありました。飼いはじめてちょうど2年ほどで、一般的にハムスターの寿命も2年と言われているので「もう寿命だったんだよ」と家族は言ってくれていましたが、本当に寿命だったのだろうか?あの寒い夜、寒さに耐えられなかったのではないだろうか?なぜ暖房をつけておかなかったのか?自分は精一杯彼の世話をしていたんだろうか?暖かくしておけばあの日死ぬこともなかったのではないか?と今でもたまに考えますし、悔います。
大晦日冷たくなっていたジャンガリアンハムスター 寿命は2年と聞いても後悔してしまう
