小学6年生のころに、ハムスターを飼っていました。友人が飼っているのを見て、その愛らしい姿にとても心惹かれ、親の反対がありましたが、世話は自分が見るから!と説き伏せ無事に飼うことができました。正直、ハムスターと意思疎通を図ることは難しい..というか出来ていなかったと思います。しかし、私は出来る限りハムスターに愛情を注いでいました。名前はちび太です。小さいのでちび太。小学生が考え付く微笑ましいネーミングだったな。と今は思っています。さて、ちび太との思い出ですがバスケットのカバンの中にちび太を入れて、近所の公園の芝生で思い切り遊ばせたり(楽しんでいたかは不明ですが…)、小さなオケを買ってきて、時々お風呂に入れたりしていました。世話をするのが面倒だと思ったことはありませんでした。ひとつひとつの仕草が愛くるしくて、私が放ってしまったらこの子はどうなってしまうのだろうと思うと、世話をせずにはいられませんでした。冬場は、鳥の巣を買ってきてあげました。そうすると、鳥の巣の中にティッシュなどを運び入れて、自分の寝床を作るんです。ちび太も鳥の巣が暖かくて快適なのが分かったんでしょうね。藁の巣の中で寝るハムスターの姿はとっても可愛らしいものでした。ちび太は私が中学生2年生の冬ごろまで生きていました。ハムスターの寿命は2-3年と聞いたことがありますが、ちび太は3年半も生きることが出来たので、寿命が全うできたのかな?と思っています。しかし、それでも最後の別れの日は30年経った今でも忘れられません。手の中で必死に温めてもどんどん冷えてゆく体。水や餌も口にしなくなります。最後はブルブルっと震えて息を引き取りました。寿命だったのだと割り切ろうとしても、私の中ではちび太との別れが辛すぎて、それからペットは一切飼っていません。愛情を注げば注ぐほど別れが辛いなんて…矛盾していますよね。立ち直っていないわけではありませんが、この先も一生ペットを飼うことはないかなあと思っています。
愛情を注いだぶん辛くなったハムスターの死、今もペットを飼う気がしない
