親友ハムスターの死で温度管理を後悔 言葉は優しいが顔は私を少しバカにしていた

去年、私の唯一の親友とも言っていい、ひつじが亡くなりました。



ひつじは濃いグレーの毛をしたジャンガリアンハムスターです。

2年前、21歳の寒い冬の日に出会いました。



田舎の大きなディスカウントショップの一角にあるペットショップにひつじはいました。



そのペットショップには、産まれたばかりの小さなハムスターが沢山いて、微笑ましい気持ちで覗いていると、一匹だけ、やたらと大きな体をして、ボロボロの虫かごに入れられ、激安の価格をつけられ、丸まって寝ているハムスターを見つけました。

彼ががひつじです。



なんだかかわいそうになり、というより、その時期家族との問題を抱えていて家に帰れず一人ぼっちだった自分と重なり、その場でひつじを買いました。



それから2年間、彼とは親友でした。


身体は小さいし、食べるものも違うけれど、私の唯一の理解者でした。



その彼が、去年この世を去りました。


出会ったのと同じ、雪の降る寒い日でした。


その日の朝までは元気だったのに、夜覗くと、丸まり、冷たくなっていました。



もうちょっと温度管理をきちんとすればよかった、や、発見が早ければ、などの後悔が頭をすごいスピードで巡り、それから涙が次々と溢れました。



こんなことならもっともっと遊んで、もっともっとたくさんの話をして、大好物を用意して、少しだけ豪華なご飯を用意したのに。



寒かったかな、ごめんね、とひつじを抱き上げると、信じられないくらい軽くなっていました。

魂が抜けたのだと思いました。



次の日はアルバイトで、行きたくなかったけれど目を腫らして行きました。



職場の人にそのことを言うと、
「残念だね」と言ってはくれるものの、顔には「ハムスターが死んだくらいで」の文字が明らかに貼り付けてありました。



誰に話しても、そうでした。


少し馬鹿にしたみたいにみんな、「悲しいね」と笑うのです。



身体は小さいけど、言葉は通じないけど、たまねぎ食べられないし、美味しくなさそうなペレットを美味しそうに食べるけど、違うところだらけだけど、

彼と私はたしかに親友で、心が通っていました。



その親友を失ったのは、誰にわかってもらわなくても、身を裂くような思いです。



人間だから、とか、動物だから、とか、目の色がちがうだとか肌の色が違うだとか、言葉が違うから、だとか、

そんなことは魂のレベルでは関係のないことなんだと、ひつじは教えてくれました。



ひつじは、わたしに、世界に優しくあることを教えてくれました。



ありがとう、ひつじ。


あたたかい場所でゆっくり眠ってね。

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