10年ほど前、池袋で年に一度開かれる有名な爬虫類の即売会で出会いました。ヒョウモントカゲモドキという種類のイモリです。私は元々つぶらな瞳の爬虫類が大好きなのですが、飼うのは初めてのことでした。大事に育てていたつもりだったのですが六年目目を過ぎたあたりから、身体が痩せ細ってきました。ヒョウモントカゲモドキという生き物は、尻尾に栄養を貯めておけるので、一ヶ月くらい何も食べなくても生きていられるのですが、その尻尾自体もみるみる細くなっていき・・・病院に連れて行こうにも、まず爬虫類を診てくれる獣医さんが中々いらっしゃいません。ネットで一生懸命調べて、一箇所だけネットでアドバイスをもらえる獣医さんのサイトを発見しました。その方のアドバイスもを元に様々な方法を試していきましたが、一向に改善はみられず、食事もまったくしてくれない状況でした。そんな時、爬虫類専用の離乳食がネットで売っているのを発見し、早速入手して与えてみたところ、飲み込んでくれたので、ついつい嬉しくなって、次から次へとその餌を与え続けた結果、数時間後に急死してしまいました。その餌が原因だったのか、餌で息を詰まらせたのか原因はわかりません。もしあの時に戻れるのなら、もう少し冷静にゆっくりと餌をあげておけばよかったと、とても後悔しています。さらにいいますと、もっと気にかけてあげていれば彼は死ななくて済んだかもしれない。彼を殺したのは紛れもなく私一人の責任だと今も思っております。ですので、私は一生ペットを飼う資格はないと肝に銘じて、あれから一切生き物と触れあうことを止めました。悲しいですけど、その方がペットにとっては幸せなことだと思っています。
イモリが死んでしまって、立てた誓い
