私は今から19年前の小学校3年生の春頃に、ウサギを両親から買ってもらいました。そのウサギにキラと名前を付けて、はじめの頃は毎日かわいがっていました。キラはウサギにしては、少し珍しい柄で、茶色がかった中に黒い斑点がところどころにあって、野性味があるフォルムを気に入って買ったのを覚えております。そして、それから5年が経って私は以前ほどキラと遊ばなくなりました。そんな時に、久しぶりにキラのお腹をさわるとしこりのようなものがあることに気がつきました。インターネットで調べてみるとどうやら、あまり良くない病気になってしまったらしく、動物病院に連れていく必要があると分かりました。当時、私はまだ中学生で、動物病院に連れていくお金を持っていなかったので、連れていくことを諦めてしまいました。そうこうしているうちに、キラは亡くなってしまいました。私は、後悔の念にしばらく苦しみました。飼い始めた頃と比べて、徐々にふれあう時間も少なくなり、病気にかかってしまうまで気づけなかった事も。また、金銭的な理由で動物病院に連れていけず、キラの命を諦めてしまった事も。キラが亡くなってから数日は、食事も満足にとることが出来ませんでした。また、キラが亡くなったのに平然と元の生活に戻った両親に対しても理解が出来ませんでした。一番世話をしていなかった私が言うのもなんですけど。私は、それ以降に、動物を飼うことを避けています。心のよりどころとしてはとても欲しいですが。今、ペットを飼おうと悩んでいる人にアドバイスするならば「最後まで責任を取れる覚悟はあるか」ということを伝えたいと思います。私のように、金銭的な理由で諦めてしまうと、悔やんでも悔やみきれません。ぜひ最後まで面倒を見てもらえるペットが一匹でも増えることを祈るばかりです。
金銭的な理由で病院に連れて行かなかったウサギがなくなって後悔、もし会えるなら謝りたい
