動物が大好きで、幼い頃から犬やインコ、ハムスターやウサギなどさまざまな動物と暮らしてきました。特に思い入れが強かったのが、中学生の頃に飼い始めた雑種のハッピー。近所の犬が子どもを産み貰い手を探しており、我が家の家族の一員になりました。私自身が多感な時期で、家族とも折り合いが悪かったのですが、家に帰ればハッピーが迎えてくれるので、家族との距離もハッピーが縮めてくれていたように思います。大学進学と同時に家を離れることになり、ハッピーとの時間は少なくなりましたが、帰省するとシッポを振り回して迎えてくれたことを思い出します。大学2年生の冬、突然「ハッピーが危篤」と家族から連絡が入りました。ほんの数か月前に帰省したときは元気だったのに。突然倒れて瞳孔が開いてしまい、動物病院へ搬送するも数時間後にそのまま亡くなってしまったそうです。原因はわかりませんでした。6歳という若さで突然天国に旅立ってしまったハッピー。急なことで、死に目にそばにいてあげることが出来なかった悔しさで、泣きながら新幹線に飛び乗り実家に帰りました。実家では箱に入れられたハッピーの姿が。最期は苦しかったのか、目は開いた状態でした。まだ体もあたたかく、でもどんなに呼びかけても微動だにしませんでした。もっと遊ぶ時間を取れば良かった。もっと可愛がってあげれば良かった。ハッピーは我が家に来て幸せだったのだろうかという思いと罪悪感で、胸が押しつぶされそうでした。翌日ペット霊園にて供養してもらい、私も学業のため自宅に戻りました。しばらくは学業にも身が入らず、授業中もバイト中も、友達と過ごす時間の中でも突然涙が流れてきたり、精神的に非常に不安定でした。朝起きると泣いていたことも多々あります。そんな自分の心を救ってくれたのは、同じようにペットを亡くして悲しい思いをした飼い主さんのブログです。もうペットは飼わない、悲しくて立ち直れないといった思いに共感し、色々な方のブログを読ませてもらいました。自分の気持ちを整理する中で湧いた思いが「ハッピーにしてあげられなかったことを、次に家族となるペットにしてあげたい」というもの。ペットロスで心に空いた穴は簡単に埋まるものではなく、ハッピーの代わりはいません。ただ、ハッピーが自分の中にいるからこそできることもあるのではないか、と思いました。ペットと暮らす喜びをもたらしてくれたハッピーのおかげで、また新たに犬を迎え一緒に暮らしています。あれから10年以上経った今も、ハッピーのことを思うと涙が出てきます。ペットロスを克服したとは言えないかもしれません。しかし、ハッピーは私の中に生き続けていて、私もハッピーと共に生きて行こうと思っています。時間が解決する、という無責任なことは言えませんが、家族になってくれたペットはいつまでも飼い主さんの中に生き続けると思うようになり、私はまた前を向いて生きられるようになりました。
20歳女性、心の中にいる愛犬と生き続けていくと誓いました
