魚がなくなってペットロスになった体験談

七夕がくるたび思い出す ストレスから救ってくれた熱帯魚の死 魚だって息子のような存在だった

犬や猫などのペットが飼えないところに住んでいるため、時々ペットショップに動物を見に行くことがあります。

今から9年前私は地元のペットショップで色々な動物を見ていました。

すると、熱帯魚などが販売されているコーナーにベタという魚がいました。小さな瓶に入っていて、どれも美しかったのですが、その中でもライヤーテールという青い魚が特にきれいで魅了されてしまい、魚なら飼えると思ったので、すぐに店員さんを呼びその魚を飼うことにしました。

寿命は2年ほどだと調べて知りましたが、その当時は魚だからとあまり気にしていませんでした。

しかし、私が飼った魚は魚とは思えないほど人懐っこく、私が水槽の側を歩くとついてくるように水槽の中を泳いだり、遠くから魚に向かって手を振ると近づいてきたりといつしか愛着が湧いてきました。

その魚はオスだったので、ベタオと名付けました。ベタオを飼い始めた時、私は私生活で色々とあり振り返れば人生でかなり苦労をしていた時期でした。

毎日のように悩み、そのせいで食欲も落ちていき思うように眠れなくなりました。家にはベタオがいたのでおかげで心が癒される時間を持つことができました。

ベタオを飼って二年目を迎えようとしていたある冬の夜、雪が降り気温が下がり、そのせいでベタオは意識を失い水槽の下に沈んだまま動かなくなり、気が動転した私はベタオと叫びながら水槽を叩いたところ意識が戻りましたが、それ以降ベタオは人間で言うと寝たきりのような横たわった状態になり、エサを食べる時だけ泳いで水槽の上まで上がるという日々が数ヵ月続きました。

ある日からベタオはエサを残すようになり、それから数日経った7月7日、あの日は七夕でした。朝から雨が降り私は朝まで起きていてベタオの様子を見に行ってから寝ようと水槽に近づいたら、ベタオはこちらを向いて何かを言っているように感じました。

エサを最近食べていないから私は心配でいて、横たわるベタオの姿を見つめていたら何と小さなひれを片側だけ持ち上げて手をひらひらと私に手を振るように動かしてきました。

もう大丈夫だから早く寝なよって言われているように感じて、私は何か嫌な予感がしたけれど眠気がすごくてそのまま寝てしまいました。

起きてすぐにベタオの水槽に行ってみたら、ベタオは向こう側に顔を向けて動かなくなっていました。

その日は七夕だというのに夜もずっと雨が降っていて、とても悲しい夜でした。

犬や猫ではなく他の人からしたらたかが魚かもしれません、しかし自分にとっては息子のような大切な存在でした。

今でも七夕が来るとベタオの事を思い出します。