庭で見つけた飛ぶことのできない3匹のスズメの子 1月と少しで絶命してしまい、己の無力を思い知る
私が小学校4年生の時のことです。
私は自宅の庭の木の下にまだ飛ぶことができない雀の子を供三匹見つけました。
雛というには大きくなりすぎていて、毛の色もしっかり茶色くなり、羽ばたけば空に飛んで行けそうな気さえしました。
しかし飛ぶことはかないませんでした。
成熟する少し手前で巣から落ちてしまったようです。
庭には猫が侵入し、毎年のように蛇が出ます。
彼らをエサとする生物ま我が家の庭にはたくさん出入りします。
放っておけばまず食われると思い、私が保護しました。
山にいけばミミズをすぐ捕獲できました。
私はそれを火バサミで切断し、三匹の雀に食べさせました。
ちゃんと食べてくれるところを見ると何とも嬉しい気持ちになりました。
学校から返っては雀の世話をする日が続きました。
その内に2話は一週間も立たずに死んでしまいました。
やはり自然の中でないと暮らしていくのがむずかしいようです。
しかし残った1匹は一月経過しても行きていました。
ゆで卵を粉々にして上げると、喜んで食べていました。
元気になってこのまま大空に帰ってくれたらどれだけ良いだろうと想っていました。
死の前兆はありませんでした。
ペットとして飼い始めてから1月と少しが経過したある日、最後の一羽も遂には絶命してしまいました。
この時私は自分がいかに無力かを思い知りました。
短い付き合いではありましたが、世話をした喜びと命を失った悲しみの記憶は今でも強く残っています。
もしまた会えるなら、天国でくらいは大空を駆けている姿がみたいものです。