愛犬が亡くなって1年後夫の説得で納骨したがいまではよかったと思う
うちにやって来た子・・茶色と白の毛のコントラストがはっきりしたシーズー犬でした。
「アトム」と名ずけました。
産まれて40日・・共働きでしたので、日中一人にさせておくのが心配で、仕事が終わるとタクシーで帰っていました。
(笑)
アトムが来てすぐ、私は長男を妊娠していることがわかりました。
アトムが連れて来てくれたのかな・・5年できなかったのに。
産まれて来た長男の横には、いつもアトムがいました。
たまに、息子に「俺が兄貴だぜ!」と言わんばかりに、おしっこをかけられたこともありました。
長男と一緒に育って来たアトム。
食いしん坊で、目を離したすきに息子のメロンパンを全部(5個)食べちゃって、知らん顔。
みんなの食べているものも「僕にもちょうだい・・」と、瞳をウルウルさせる・・。
その瞳が可愛いくて、可愛くて・・。
大人になったアトムは、まさに我が家の「ご長男」様。
いつの間にか、弟は2人に・・。
その頃から、たまに痙攣をして苦しむことが多くなって来ました。
病院では、少し心臓が弱っているかな・・とのこと。
まさか、そんなに早くお別れが近かったなんて思っていませんでした。
11月の初め・・「しまった!寝坊した!」と寝室のドアを開けてリビングに飛び出しました。
いつになく寒い朝・・。
床に横たわるアトムをひょいと飛び越えました。
「あれ?」
朝、リビングに出ると自分の寝床から飛び出して「ママ」ってくるのに今日は・・。
冷たい床に横たわり、動かない・・。
「アトム」「アトム」と、二回呼んでみました。
が、その体はピクリとも動かず、目は空を見つめています。
一瞬、「ぬいぐるみ?」と、思うくらい不自然な光景。
私は、足元から何かが這い上がってくる感触を覚えました。
そこから動けず夫を呼びました。
横たわっているアトムのそばによることができないのです。
「死んでるんでないか?」夫は冷静に一言・・。
気が動転していてその後のことがあまり思い出せないのですが・・。
病院に電話をした時、先生が「もう死後硬直してるんだよね?助けられないわ・・」と、言われたことだけ鮮明に覚えています。
心臓発作のようでした。
多分、苦しくて吐いて、私たちの寝室の前まできて、生き絶えた感じでした。
ごめんね、苦しかったのに一緒にいてあげれなかった、ママを探した?ママ、このドア開けて!って、思った?こんな形でのお別れしかできなかったの?と、私は悲しくて仕方がありませんでした。
その日は、仕事をどうしても休めず出勤しました。
バスタオルにくるんでおいて来たアトムが、帰ったら生き返っているんじゃないか、「ママ、脅かしてごめんね」と、飛びついてくるんじゃないかと帰りましたが、そんなことはなかったんですね・・。
半分開いた目は、何度閉じようとしても閉じませんでした。
翌日、動物霊苑で火葬してもらい小さくなったアトムをうちに連れて帰りました。
何日も眠れない日が続き、何も手につかなくなりしばらくは、義理の母が家事をしに来てくれていました。
1年後、夫の説得もあり泣く泣く納骨をしましたがいまでは納骨してよかった・・と、思います。
けじめがついた感じがして、少しづつアトムとの日々も振り返ることができるようになりました。
来年春、アトムが亡くなった時2歳だった下の息子が、家を出ます。
そろそろいいかな・・アトムの次の子を迎えるのには。
そんなことも思えるこの頃になりました。
アトム、そちらでは幸せに暮らしてる?
そろそろ、ママのお話相手に誰か迎えようと思うんだ・・
いいよね?
「うん、そうだね」と、言ってね。