フィラリアで亡くした愛犬 顕微鏡でみたフィラリアがいまも少しトラウマに
物心ついた頃から家で飼っていた愛犬は私が中学生の頃に亡くなりました。
名前はシロ。
その名の通り白い犬でした。
飼い始めたきっかけというのは兄が友達の家のハムスターをいじめたという一件があり、動物に優しくするという心を育てなければということで、親が動物を飼おうと決心したのでした。
近所の家で生まれた犬を譲っていただき飼い始めました。
私が物心ついたときにはすでに家族の一員でした。
大きさは中型犬といったところでしょうか。
紀州犬のようなりりしい顔つきの白くてきれいな犬でした。
頭がよく、気位の高い一面があり、粗末なエサは口にしない、人をよく覚え、お客さんでも好き嫌いが激しく、何度家に来る人でも吠える人には吠える、ときには噛みついて大事になったこともありました。
外飼いで、最後はフィラリアが原因で亡くなりました。
今時室内犬も多く、フィラリアの予防薬をきちんと服用させている人が多いと思いますが、当時は親もおおざっぱで、気にしたこともなかったのです。
シロが10歳くらいのころ突然ぐったりとしはじめ、食欲がなく、様子がおかしかったため、動物病院に連れて行きました。
動物病院で採血をされ、獣医師が顕微鏡で確認し、フィラリアだと診断されました。
その当時私は小学生だったのですが、獣医師が顕微鏡をのぞくよう促しました。
覗いてみると真っ赤な血の色を背景に白く細長い糸のような虫がうようよといました。
これがシロの血管の中でうようよしているのかと想像するとぞっとしました。
今でも若干のトラウマになっています。
動物病院で処方された薬を飲ませるとぐったりとしていた様子はすっかり良くなって元気になりました。
しかし半年ほどして再び症状が再燃。
また動物病院で同じ薬を処方されて服用させるとよくなる。
こういったことを何度か繰り返すうちに13歳でシロは亡くなりました。