犬がなくなってペットロスになった体験談

母が亡くなって一人になった父を支えてくれた愛猫 実家に会いにいく前になくなり後悔 泣いてばかりいた

私が20歳の頃、友人と訪れたコンビニエンスストアで子猫を拾いました。

真っ白な体にブルーの瞳のとてもきれいな猫でした。

捨て猫や野良猫を見たことはそれまでもありましたが、なぜかその子だけは離れることができず、思わず友人の車に乗せてもらい連れて帰ったのを覚えています。

もともと飼い猫だったのか、トイレや食事の躾もすでにされていて、食卓の上のものに手を出したりするようなことも無く、とても賢い子でした。

性格もおとなしくて、走り回ったりじゃれたりといった猫らしい行動があまり無く、いつも家族の誰かにぴったりと寄り添って寝ていました。

私は当時実家暮らしでしたので、父も母も非常にかわいがっており、いつも家族の中心にその子がいました。

ある年私の母親が病気で亡くなり、実家には父と私と猫だけになりました。

毎日母と寝ていた猫は、とても寂しそうに見えました。

父はもう定年退職して家に毎日おりましたが、母親がいなくなった寂しさをその子がずいぶん紛らわせてくれていたと思います。

数年後、私が実家を出ることになり、その子は置いていくしかありませんでしたが、父を一人で残して行くより安心できました。

きっと父の話し相手になってくれていたと思います。

それからは私もたまにしか実家に帰ることができず、猫と触れ合う時間がだんだん減っていきました。

猫が14歳になった頃、父から「だんだん弱ってきている」と連絡があり、最後に実家に会いに行く前に亡くなってしまいました。

猫にしては14歳は長生きで、病気もせず大往生でしたが、それだけに一緒過ごした時間が長く、いなくなってしまった後はとても辛かったです。

家の中の何を見ても思い出し、しばらくは何も手にかず泣いてばかりいました。

もっと会いに行けばよかった。

と何度も思いましたし、写真などがあまり残っておらず、小さい頃からもっと記録を残せばよかったとも思いました。

なにより一人になってしまった父はとにかく寂しそうで、あまりに辛いのでもう生き物を飼うのはいやだと言っていました。

一緒にいられる時間は限られているものです。

わかっていたつもりでいましたが、失って改めて思い知らされることばかりでした。

長い間、父親といてくれてありがとうと伝えたいです。