10歳でガンで別れた愛犬 それから8年かけて気持ちが整理でき、ようやく新しい仔をむかえることができた
ヨークシャテリアの女の子の可愛くて可愛くて仕方なかった『もなか』と出会ったのは、忘れもしない、私が高校一年生の8月16日でした。
もう20年も前の事になります。
昔は犬に追いかけられた経験があり、犬嫌いだったのですが、従兄弟の家で飼い始めた仔犬の『サラ』と出会って犬が大好きになり、私も犬が欲しいと兄と共に両親に何年も頼み続けていました。
両親には愛犬を亡くした経験があり、生き物との出会いがあれば別れも来るけど乗り越えられるのか、ただ可愛がるだけではダメ、ちゃんと世話をすると言う約束を何度も何度もした事を覚えています。
そして、とうとう愛犬のもなかは家にやって来てくれました。
赤ちゃんの時は片手に乗るくらい小さくて、お腹はポンポコリンで、まさに食べてしまいたい程可愛かったです。
当時兄は思春期?反抗期?で食事の時以外は部屋にこもっていましたが、もなかのお陰で兄が家族団欒の中に戻ってきてくれました。
それから10年がたった頃、突然もなかのお腹の左下に灰色っぽいしこりが出来ました。
すぐに病院に連れていくと、良くない出来物で手術をすることになりました。
手術から10日も経たずに、突然もなかは亡くなりました。
最後は肺に水がたまり息が上手く出来ず、舌が紫色になり…本当に見ているのも可哀想でした。
その時の事は今でも思い出すだけで涙がでます。
乳腺腫ガン…避妊手術をしていたら、なる可能性が低くなるガンです。
もなかを迎えた頃は去勢避妊手術のメリットの知識をまったく持っていませんでした。
手術をしなかったことを今でも後悔しています。
もなかが居なくなってしまって、我が家全員の心にポッカリと穴が開きました。
親戚の家の犬、外ですれ違う犬…どんな犬種の子も見るだけで涙が出ました。
特に母が我が子を失った様に悲しみ、食事も取れず、弱ってしまっていたので、励まししていたためか、私は悲しいながらも前向きでいられました。
この悲しみは時間しか解決出来ないと思います。
家族で励ましあっているうちに心が落ち着いて来ました。
共に涙を流したり、思い出を語る家に心の整理もできました。
もなかとの別れから8年後、今の愛犬を迎えました。
もなかにしてあげられなかった事はすべてやってあげようと思っています。
当然去勢手術は出来る月齢に行いました。
この子は違う名前なのに、『もなかっ』と呼ぶと反応します。
きっと生まれ変わって帰ってきてくれたんろうと都合の良いことを思っています。