犬がなくなってペットロスになった体験談

側溝に落ちて亡くなった愛犬 私の帰りを待っててくれたんだね 10年経っても思い出す

私が20代後半だった頃、ミニチュアダックスを事故で亡くしましたときの話です。

当時、彼女と同棲生活をしていて、犬好きな彼女のためにミニチュアダックスを飼い始めました。

しかし、私も彼女も共に働いていたので、日中は部屋の中でお留守番状態でした。

出かける時のあの悲しそうな顔を見るとほんとに申し訳ない気持ちが常にありました。

そんなある日、たまたま通りかかったペットショップでミニチュアダックスが格安で販売されていたのを見つけました。

しっぽが少し曲がっていることと、生後1年近く経ってしまったことで特売されていたのです。

その子を見た瞬間に「この子を飼おう」と思いました。

偶然にも彼女も同じ考えでした。

2人いれば留守番の時も少しは寂しさもまぎれるだろうという思いでした。

そんなわけで、今度は4人での生活が始まりました。

2匹目の子はある意味お馬鹿ででしたが、その分可愛かったです。

2人でじゃれてる姿を見ていると、とても可愛らしく飼ってよかったとほんとに思いました。

しかし、そんな幸せな生活は長く続きませんでした。

私も彼女も地方からの上京組で、GWの連休はそれぞれ実家に帰省したのですが、その時に問題がおこりました。

まず、車で彼女の実家に向かい、彼女と犬2匹を下ろして、私はそのまま自分の実家へ帰省しました。

すると、彼女の家を出てから1時間ほど経った頃、彼女から電話がきました。

涙声で「〇〇〇(2匹目の名前)がいなくなっちゃった…」と。

その子は彼女に実家に行くのは初めてで、知らない所に連れてこられたとでも思ったんでしょうか。

玄関に入り家の中に犬を2匹放した瞬間、2匹目の子が玄関へ走っていき、そのまま外に飛び出してしまったとのことでした。

彼女の家族や親戚も総出で探したのですが、一向に見つからなかったようです。

彼女の実家は田畑が目の前に広がる田舎だったので、どっかに隠れているのでは?と思っていましたが、10人近くの人出で探してくれましたが、結局夜になっても見つかりませんでした。

そして翌日も朝からみんなで必死に捜索しましたが、結局見つからず。

私もさすがに心配になり、予定よりも1日早め実家を出て彼女の実家まで向かいました。

彼女の実家に着いたときも、みんなで捜索している最中でした。

私もすぐに捜索に参加したのですが、なんと彼女の実家から50mほどしか離れていない田んぼの側溝に横たわっている姿を発見しました。

私が着いてからわずか10分ほどの出来事です。

私はすぐさま深さ1mほどの側溝の中に入り、その子を抱き寄せました。

とても冷たく、硬くなっていました。

わずか2年の生涯でした。

彼女や彼女の両親たちも、その場所は何度も探したのになぜ?と不思議がっていましたが、きっと私の帰りを待っていてくれたんだと私は思いました。

ただ、亡くなってしまったショックと、見つかってくれた安堵感、様々な感情が入り乱れ、しばらくは彼女と共に呆然としていました。

彼女は自分のことを責めましたし、私はあの電話をもらった瞬間に戻ってきていればもしかしたら助かったかも、、、と考え込んでしまいました。

私たちが落ち込みすぎていた為、彼女の両親が火葬場の手配等滞りなくしていただき、無事あの世へ送り出すことができました。

もちろん大切な家族の一員を亡くしてしまったことのショックはしばらくは続きました。

家に戻ってからも数日は彼女と共にろくに食事もできず、ただただ悲しんでいました。

しかし、GW休暇が終わるころ、このままではだめだと奮い立たせ、悲しいのは当たり前ですが、少しでも前を向かなければあの子があの世で悲しがると思うようにしました。

彼女共話し合い、悲しい事実は受け止め、その分もう1匹の愛犬を大切にすることを心に決めました。

そして、彼女共仲良く過ごしていくと誓いました。

結局、時間がある程度の悲しさを緩和してくれましたが、10年以上経った今でもふとした時に、あの子を抱き寄せたときの冷たい、硬い感触が蘇ってきます。

きっと、この思いは消えることがないでしょうが、亡くなったあの子のためにも一生大切な思い出として心に受け止めたいと思っています。

記憶の中からも忘れられてしまったらあの子にも申し訳ないし…

今でも思い出すと、ごめんね、という思いと、待っててくれてありがとう、という感謝の気持ちが蘇ります。