犬がなくなってペットロスになった体験談

15年友に過ごした愛犬がフィラリアでなくなる 家族全員が放心状態になるも、時間とともに悲しみが一緒に過ごせた感謝に変わる

もう10年前になりますが、15年間家族の大切な一員として暮らしていた愛犬の柴犬ムサシをフィラリアで亡くしました。

ムサシは生後3か月の頃に信頼するブリーダーさんの元から我が家にやってきました。

仔犬の頃は絶対に家族よりも先を歩かない慎重な子でしたが、成長と共にどんどん逞しくなり、玄関横の屋外で飼っていたのですが、見知らぬ人が来ると低い声で一声吠える頼もしい番犬になりました。

家族が帰宅すると、ちぎれんばかりに尻尾を振り、その姿を見ると一日の疲れが一気に吹き飛ぶような気持ちになりました。

そんな可愛いムサシに異変が表れたのはちょうど14歳になった頃です。

小さな咳をするようになったのが気になり動物病院に連れて行き、フィラリアが寄生してしまっていることが発覚しました。

とはいえ咳をする以外は元気で通常どおりの様子だったので投薬をしながら様子をみようという話になりました。

ところが比較的高齢だったこともあり症状はどんどん悪化し、病気発覚から半年経つと大好きだった散歩も億劫がるようになりうずくまって静かにしていることが増えました。

なんとかしてやりたい気持ちがはやるばかりでしたが、かかりつけの病院での投薬を続けるのみでどんどん弱って行き、最期は日中のほとんどを寝て過ごすようになりました。

それでも亡くなる直前は、家長である父が「がんばれよ」と声をかけたのを受け、弱弱しく立ち上がり、一声「ワン!」と、元気だった頃のように吠えて応え、そのまま生涯を終えました。

ムサシを亡くし、家族全員、泣いた姿を見たことがない父まで号泣し、みんなでムサシを抱えて庭にお墓を作って埋葬しました。

しばらくはみんな放心状態のようになり、口を開けば「違う病院にみてもらえばまた違っていたかもしれない」「そもそも予防が徹底できていなかったのがよくなかった」と後悔ばかりが口をつき、なかなか前を向けない状態が続きました。

それでも時の経過は人の心を慰めます。

半年、1年と経つごとに、ムサシとの楽しい想い出を振りかえられるようになり、家族の会話も後悔や悲しみよりも、ムサシとの楽しいエピソードが増えてきました。

亡くなってからも毎年命日にはムサシを偲び、10年経った今ではムサシへの感謝の想いでいっぱいです。

ムサシを亡くしたことは本当に悲しかったけれど、ムサシを家族として受け入れて本当によかった。

家族全員が同じ想いをもっている昨今です。