ペットロスを克服した151人の体験談

40代女性 ほかの子と関わることにより気持ちが変わった

ミケと初めて会ったのは13年ほど前でしょうか?近所の野良猫で人懐っこい性格でしたので子供たちの良い遊び相手でした。

ある時、近くの家の人が「保健所を呼ぶ」と話していた事を聞いた子供たちが、我が家に助けを求めに来た事が切っ掛けで飼い始めました。

ミケは5歳でしたが、子猫と間違えるほどの小柄な猫でした。

10年ほど一緒に暮らし、2か月ほどの介護生活で旅立ちました。

ミケを看取ったあとはあまりに辛く、二度と猫は飼わないと決めました。

でも、毎日のようにミケのお気に入りだったベットの上、クッション。

ソファーを見に行ってしまい涙がでました。

ブラッシングした際に取っておいた毛を洗い、干して、瓶に入れ、首輪と一緒に置き、いつもそこにいるミケを可愛いかわいいと、撫でました。

ある日、娘が「動物の保護施設を見に行きたい」と言うので私も興味があり、一緒にいった所、一匹の猫に娘が惹かれました。

顔立ちの綺麗なほっそりした猫でしたので、直ぐに貰い手は見つかるだろうなと思っていましたが、もう随分長く施設にいるとのこと。

娘が気に入った事もあり、話を聞くと「猫エイズ」「白血病」の反応が出た猫だそうで・・・。

猫を飼うつもりはなかったのでその日は帰りましたが、保護施設の猫が忘れられなくなりました。

「病気持ちと、言うことは一生あの狭い檻にいるのか?」「発病したらどうなるのか?」「安楽死?保護所が最後までちゃんと介護する?」ミケの時にお世話になった動物病院に聞きに行ったところ「白血病は2年で死ぬからやめた方がよい。

猫エイズだけならワクチンでまったく問題なく普通に寿命を全うできるけどね。

子猫なら反応が出ても変わるから次、検査したら陰性かもね」と言われ、ますます考え込むようになりました。

「あの猫は生きて2年。

一生、あの狭い檻の中なのか・・・」心の中に引っかかって、私は一生この引っかかりを持って生きて行くのかと思ったらそれも辛くなりました。

3日ほど経って保護施設から電話があり「先日お話した猫を再検査したところ陰性でした」と聞き驚きましたが、動物病院の先生の「子猫の反応は変わるから、一回陽性が出たなら持ってる確率は高い」との言葉も忘れられず。

しかし、「この引っかかりを持って生きて行く」のも辛いと思い、すぐに引き取りに行きました。

新しく猫を迎えることのなにが辛いのか・・・と、考えたところ。

やはり「死ぬこと」他に「ミケのいた場所が上書きされて思い出が薄れるような気がしていた事」でも、違うんですね。

上書きはされない。

ミケはちゃんとそこにいて、新しい子のお気に入りの場所は全く違う場所。

二匹ともまったく違うんですね。

思いもよらず「保護施設」の見学に行った事から新しい子を迎える事になりましたが、施設に行ってからミケが死んで辛い・・・との気持ちよりも「楽しかった事」を思い出すようになり、新しい子にも短い期間でもあの楽しさを共有したいと気持ちが変わりました。

新しい子をきちんと検査してもらったら白血病も猫エイズも持っておらず、ホッとしましたが別の病気がみつかり、今は月1で注射が必要で大変ですが、とても楽しく暮らしています。