ペットロスを克服した151人の体験談

55歳女性 猫カフェと仕事にやりがいをみつけて乗り越えたペットロス

50代既婚女性です。

子どもがいない私たち夫婦にとって、愛猫はとても愛しい存在でした。

出会ったのは、近所の地域猫を世話する人が、捨てられていた子猫2匹を拾ったと言って、私の仕事先に見せに来た時です。

そのうちの一匹がうちの子になりました。

その時は、栄養失調でガリガリに痩せ、毛並みは悪く、片目は良く見えていないようでした。

あまり長生きしないかもと覚悟しましたが、大きな病気もなく19歳を迎えました。

19歳になる少し前に、目が完全に見えなくなりました。

家の壁にぶつかりながら歩いていることで、目が見えなくなったことに気づきました。

ぶつかって怪我をしそうな場所にはすべて緩衝材をあて、危険がないようにしました。

ケージに閉じ込めたりせず、できるだけ今まで通りの生活ができるように心がけました。

それでもやはり心配で、私たちは外出を控えるようになりました。

目が見えなくなって半年後、食欲がなくなりました。

そしてその1か月後、急に徘徊が始まりました。

ある日突然、家の中をひたすら歩き回り、壁に突きあたってもまだ進もうとするのです。

その日から、私と主人は交代で、夜もリビング(猫の主な居場所)に寝袋で寝て、何かあった時に備えることにしました。

体重がどんどん減るので、人間の食べ物でも食べたがる物は何でも与えました。

チーズ、魚肉ソーセージなどです。

それまでは、塩分の多い人間の食べ物は、欲しがっても与えないようにしていました。

病院が大嫌いな子で、病院に行くストレスでかえって寿命を縮めると思ったので、病院には連れて行きませんでした。

病院に連れて行かなかったことを後悔しないように、十分話し合った結果でした。

もう長くはないだろうと覚悟してからは、濃密な時間を過ごしました。

毎日たくさん抱っこして、たくさん撫でて、毎晩一緒に寝ました。

ツンデレで言えばツンな子で、あまり抱っこや一緒に寝ることが好きではなかったのですが、このころはずっと抱っこさせてくれたし、ずっと一緒に寝てくれました。

猫ってなんて優しいのでしょう。

私たちに思い出を作る機会を、覚悟を決めるための時間をくれたとしか思えません。

外出を極力控え、夜は1時間おきに様子を見るために起きました。

自分たちが後悔しないように、出来る限りのことをしたつもりですし、実際に後悔していません。

そういう状態で愛猫は2か月生きてくれました。

彼女が2か月生きてくれたおかげで、私たちが生かされたのです。

そして、二人で看取ることができました。

看取らせてくれたのです。

覚悟を決める時間を与えられ、後悔もなかったので、ペットロスにはならないと思っていました。

ところが1か月後、風邪をひいたのをきっかけに、体調が悪い日が続きました。

体調悪化の原因はわからず、これがペットロスなのだと理解しました。

ペットロスは新しいペットを飼うことで癒される、と言う人もいます。

でも50歳を超えた夫婦がこれから新しい猫を飼うということは、猫が20歳まで生きることを考えると躊躇してしまいます。

私たちは猫カフェに行くことにしました。

あまり商業的なところではなく、保護猫カフェで居心地の良い所を見つけることができました。

保護された猫ちゃんたちが新しい家族をみつけられることを祈りながら、遊ばせてもらえます。

愛猫を亡くしてから2年が過ぎました。

今でも思い出せば悲しくなるし、名前を呼んでしまうこともあります。

でも猫カフェへ行くことと、仕事に新しいやりがいを見出すことができたので、なんとか乗り越えたかな、と思っています。

新しい子を迎えるのも一つの手段だと思いますが、それができない場合は(猫ちゃんを亡くされた場合は)猫カフェへ行くことで少しは癒されるかもしれません。

それと、何かやりがいのあることを見つけられればいいと思います。