ペットロスを克服した151人の体験談

49歳女性 天国から見えるように 上を向いて笑った

私は40代後半、犬猫大好きな女性です。

私は以前、犬を飼っていました。

シェットランドシープドッグのオス、蘭丸です。

私の家族は昔はすれ違いばかりでみんな家には寄り付かず決して仲の良いとは言えない関係でした。

ある日、友達の家で犬が数匹生まれたので一匹もらって欲しいと言われ、ワクワクしながら引き取りに行きました。

まだ手のひらに乗る程の大きさで、うんともすんとも言わずプルプル震えながら私にもらわれてきました。

その日はたまたま(滅多に無いことですが)家族がそろっていました。

 あんなに震えていたのに家に着いたらいきなり元気になり、家族に尻尾をちぎれそうなくらいフリフリして顔や手をペロペロなめはじめたのです。

その愛らしさに家族も癒されとても可愛がりあんなに冷めきった家族だったのに、みんな蘭丸がいるからちゃんと家に帰ってくるようになり会話も蘭丸の事が中心ですがとても増えて明るく仲の良いか家族に変わっていったのです。

蘭丸はとても甘えん坊なので家族の誰かが外から帰ってくる時には一早く足音や車の音で気付き玄関でワンワン鳴き尻尾を振りながらお出迎えをします。

そしてドアが開くとその隙間に鼻を入れてこじ開け抱っこをおねだりしてきました。

抱っこするまで足元から離れないので私たちはどんなに疲れていても蘭丸をしばらくだっこしなければなりませんでした。

大きくなっても同じだったので重たくて大変でした。

蘭丸はとても臆病で怒りん坊だったので新聞配達の原付の音や雷の音が怖くてイライラしました。

牙をむいて鼻の上をしわくちゃにして大きな声で吠えて走り回ったのですごくうるさくてかなわない時もありましたが、一仕切り吠え終わると悪いことをした後のごめんなさいをしてきました。

蘭丸はとても食いしん坊だったので私たちの食事やおやつを欲しがりおねだりのお手をしつこく繰り返してどうにかして手に入れようとしました。

その全てがとても愛おしかったです。

そんな蘭丸が歳を取りだんだん大人しくなり動かなくなっていき天国へ行ってしまったあの時を今でも忘れる事はできません。

もうお葬式も済み家には蘭丸はいないのに帰宅するといつものようにドアの隙間から鼻が出てきて欲しかったし原付の音でワンワン吠えて欲しかったし大好きだったバターたっぷりのトーストのおねだりをして欲しかった年月が長く続き、それは叶わないのだと泣き続けました。

もう一度この手に抱きたい、散歩したい、お風呂にいれたげたいといつまでも願い続けました。

ある日、いつものように蘭丸の思い出話を家族としている時に父が、うちの家族は蘭丸のおかげでひとつになれた、蘭丸はいつも笑ってる私たちが大好きだった、だから蘭丸が天国からよく見えるように私たちが上を向いて元気な笑顔を見せてあげなきゃいけないねと言いました。

くよくよしていたら蘭丸がきっと天国で心配してお友達と遊べないような気がしたのでその日からは蘭丸の為に泣くのではなく笑う事にしました。

あれから15年近くになりますが今でも笑って蘭丸の思い出話をしています。

今、ペットを亡くして悲しい思いをしている方、たくさん泣いてたくさん悲しんで、そのあとはたくさん笑ってあげて下さい。

天国へと旅立ったその子はきっとあなたの笑顔が一番好きだったから。

あなたの笑顔が見たくてたくさんのおりこうさんをしたのだから。