32歳男性 どのようにペットロスを解消したか
私は大阪に住んでいる30代の男性です。
私がまだ小学生で、ロクにペットの面倒など見られないような年齢だった頃、自転車で40分走ったところにあるペットショップで運命的な出会いをします。
犬や猫ではなく、小鳥の雛でした。
まだ整っていない羽、体毛さえ生え切っていなくて皮膚が丸見えになっている状態の雛たちが、餌を欲しがって上に口を開け、ピーピーと鳴いてる姿が可愛く思えて、すぐに買って帰りました。
しかし、現実はそう上手くはいかず、やっと雛用の餌を用意できて餌をあげていたのですが、数日後、不明な死を遂げてしまいました。
子供心ならがら私はとんでもないことをしてしまった。
死因はなんだったのだろうと苦しんでいました。
本屋で小鳥の育て方などの本を読み漁り、確信を得ました。
次は大丈。
そして再度私はペットショップへ行き、小鳥の雛を買いました。
次は絶対に死なせてはなるものかと必死でした。
ある一定の期間を過ぎると体毛も整ってきて、自分で餌も食べるようになりました。
小鳥を育てることに成長しました。
私の飼っていた小鳥は手乗り文鳥でした。
しかし育て方を誤ったのか、指を差し出しても乗りませんでした。
手乗り文鳥という名前を覆すほど自由奔放でした。
その上、鳥なのに水浴びは嫌いで、とても暴れながら水浴びさせてました。
鳥かごごとベランダへ出し、水浴びさせてから乾かしていると、その辺の雀が寄ってきて、鳥同士会話をしていました。
いつしか、カゴからも勝手に脱出し、雀の群れに混ざり、そして戻ってくると言った、ほぼ家飼いされてない鳥でした。
でも、そんな自由奔放な姿が愛くるしかったです。
そんなある日、病気を抱え、獣医に見てもらいました。
獣医の方も私たちの表情を見て察したのか、手に手を尽くし、手術してくれましたが、小鳥という身体の小ささ、体力からこのまま手術を続けるとそのまま死んでしまうかもしれないと言われ、自宅で連れて帰り、そしてその時は訪れました。
その日から私は学校にいるときも、家にいるときも抜け殻のようした。
自然に流れる涙と、ひょっとして夢だったのでは?と、空っぽの鳥かごを何度も見ました。
私がこの状況を打破できたのは、自宅に一匹のスズメの雛が迷い込んできたことがきっかけでした。
何も考えずまるで本能のように私はその雀を育てました。
そしてきちんと自分で飛べるようになった時に、自然と他の雀に馴染ませるように逃がしてやりました。
その後、病気で死んでしまった小鳥のことをまた思い出し思いっきり声を出して泣きました。
私は命の尊さに大小がないことをその時感じて、ずっと引きずっていてはだめだと立ち直ることができました。