ペットの供養の体験談

27+男性+動物霊園+悲しいけど少しほっとした

愛知県在住の男性です。

その猫と出会ったのは20年ほど前で実家で暮らしている時で、庭に度々訪れるようになった雌猫を母親がとても気に入り飼うことになりました。

当時母親は知っていたかわかりませんが、その雌猫はお腹に子供を宿しており、二ヶ月ほど経って4匹の子猫を出産しました。

猫の出産を目の当たりにするのは初めてで興奮したのを今でも覚えています。

その猫は何故か私の部屋のクローゼットを出産場所に選んだので、ダンボール箱に毛布を引いて準備してやりました。

出産が近づき不安なのか、甘えるような声をあげて母を呼び、母がしばらく側に付いていてやると落ち着いて大人しくなるというのを1日に何度も繰り返したそうです。

その後10年ほどたったある日、母は急性心不全で他界しました。

猫は母がいなくなった事に気付いていないのか、普段と変わり無い様子でした。

葬儀もひと段落したある日、猫のお腹にしこりがあることに気がつきました。

母親が他界した直後ということもあって家族は自分の事でバタバタとしており、特に気にも留めずに三ヶ月ほどすぎました。

お腹のしこりはどんどん大きくなりピンボール程の大きさになってしまい、慌てて獣医に連れて行きました。

診断結果は乳腺癌でした。

避妊手術をした雌猫がホルモンバランスの崩れから発症することが多い言われ、至急手術を勧められ手術をしました。

当時獣医が言うには乳腺癌は乳腺に点在する腫瘍を刮ぎとるような方法で取り除くらしく、完全に除去することが難しいとのこと。

結局一度の手術で完全に除去できなかったのか、しこりが再発した為、2度目の手術をしましたが、やはり完治はしませんでした。

最初に気づいたときに直ぐに獣医にかかっていれば、完治できたかも知れません。

母親が他界したあと、残された私たちは自分のことで手一杯であまりかまってあげられなかったのが悔やまれます。

私は家族と相談して、家から車で20分くらいの場所にある動物霊苑で火葬することにしました。

費用は確か2万円くらいだったと記憶しています。

火葬した骨は共同墓地に納めるか骨壷にいれて持ち帰るか選択ができたので、私は骨壷に入れ持ち帰ることを選択しました。

いつか母親の墓に一緒に納めてやりたいと思ったからです。

人間と動物を同じ墓に祀る事を変に思う人もいるかもしれませんが、母が可愛がっていた猫なので是非そうしたかったのです。

持ち帰った骨壷は母の仏壇で保管し、49日のときに母の墓に納めました。

今でも猫を飼いたい気持ちはあるのですが、別れる時の悲しみを思うと、なかなか飼えないでいます。