33歳 男 ちゅん 市の火葬場 苦しかった
現在33歳の独身男性です。
約6年前に愛犬をなくしました。
出会いは、友人が諸事情で犬を飼うことが困難になってしまい、私のところに転がり込んできました。
名前はちゅんと申します。
うちに来た当時2歳のヨークシャーテリア。
きゃんきゃん常に泣いていて散歩をするときも、ご飯を食べる時も、誰かが家に遊びに来る時も常に吠えていました。
きっと、臆病者で小さいながらに吠えていたんだろうと思います。
散歩にいくとき大きな犬とすれ違う時の声の大きさは大きな犬に負けていませんでした。
そんなちゅんの調子が悪くなったのは亡くなる3か月まえのこと。
普段と同じようにご飯を与えてもなかなか食べてくれませんでした。
動物病院に通いましたが、ご飯が食べれなくなって3か月後に原因不明でなくなりました。
そのときは、何とも言えない気持ちになりました。
家族を失ったのと同じくらいの悲しさが襲ってきました。
なぜもっと、早く気付いてあげられなかったのだろうという気持ちが常にありました。
亡くなってすぐに火葬して埋葬してもらいましたが、墓をたてることはありませんでした。
ちゅん譲り受けた友人にその旨を伝えようとしましたがそれはできませんでした。
なぜならば、彼からちゅんを譲り受けたとき彼は末期のがんで僕にその旨を知らせた後に亡くなってしまったからです。
久しく彼の墓参りにいけていなかったのでちゅんがそのきっかけを与えてくれたんだなと思い、彼の墓に行きちゅんが亡くなったことを報告しました。
墓に花を手向けようと花をもっていきましたが、すでに新しい花が手向けられていました。
そこには、偶然にも友人の元恋人がいました。
その人とは共通の知り合いでもあったのでこのタイミングで偶然にも一緒になることに驚きをかくせませんでした。
ちゅんが亡くなったことを彼女に告げると2人して泣きました。
ちゅんとの思い出と友人との思い出が一気にこみあげてきて人目をはばからずにワンワンと泣いた秋空の夕方。
つらい時、悲しい時は泣いたらいいと思います。