私は小さいころから身近なところに動物がいました。家では犬を飼っていて、とてもなついてくれて楽しく暮らしていました。なので、動物がいることが当たり前だと思って今まで生活してきました。小学生の時にアニメの「とっとこハム太郎」を観てハムスターを飼いたくなって、ゴールデンハムスターを1匹飼いました。名前を「ハム太」といって雄のゴールデンハムスターでした。ネズミは人になつかないと思っていましたが、ハム太はすごく人になつきました。とても愛嬌があり、かわいかったです。1度も噛まれたことはなく、悪いことは特にしませんでした。半年くらいしたころからハム太に異変が起きました。ハムスターの寿命は2年くらいだと思っていた私はすぐに良くなるだろうと思っていましたが、体中の毛がどんどん抜けていきました。ほとんど、毛がなくなってしまい、元気に動けなくなり息も絶え絶えになってしまい、病気の原因は分かりませんでしたが精一杯助けたつもりでした。これ以上苦しんでいるハム太を観るのがつらくなりこのままゲージの中で一生を終えさせるのはかわいそうだと思い親と相談して、野へ返してあげることにしました。ゲージから出してあげるとハム太はすぐに見えなくなってしまいました。その時は1週間くらい悲しい思いをしたのを覚えています。しかし、今からして思えば自分は飼い主として失格だったなと思います。どんなに弱っていても息を引き取る最後の瞬間までハム太の面倒を見てあげるべきだったと思います。小学生の私は動物の死に対して抵抗があり、ハム太の死体を見るのが嫌だったのだと思います。しかし、命あるものには必ず死があり、ましてハムスターなどの小動物の寿命は短いので必ず死を経験することになります。そういうこともすべて理解したうえで生き物を飼わないといけないんだということを、後になって気が付きました。そのことに気が付いたときにこれから生き物を飼うときは絶対に最後まで見届けてあげようと心に誓いました。
27歳女性ハム太の死によって飼い主の責任に気づかされた時
