大好きだった愛犬の死。親になってカンタンにペットを買うことができない自分がいる。

シーズー犬のみみちゃんと出会ったのは私が高校一年生の夏でした。みみちゃんを飼うきっかけとなったのは、私がどうしても子猫か子犬が欲しいと親にだだをこね、父親が知り合いから子犬が産まれたと、みみちゃんをもらってきてくれたのがきっかけでした。はじめはとてもかわいくて世話も積極的にしていましたが、だんだん勉強が忙しくなり、世話は結局親にまかせっきりになりました。
大学進学とともに、みみちゃんは実家、私は都会で一人暮らしをすることになり、帰省した時にしかみみちゃんと遊ぶことはなくなりましたが、私が帰宅するとしっぽを振ってとても喜んでくれていました。
大学を卒業して、社会人になりなかなか実家に帰省することがなくなっても、みみちゃんはちゃんと私の事を覚えてくれていました。しかし、だんだんみみちゃんも年老いてきて、私を出迎える動きも鈍くなってきていたのを覚えています。
とても頭がいい子でした。私が実家で寝るときはいつも父親と寝ているのに、私の布団にもぐりこんできてくれて、優しく甘えてくれていました。
みみちゃんが19歳になった子頃、難聴になり、白内障になりと老いが一気にきてしまいました。母親も父親もみみちゃんを泊りがけで留守番させるのが困難になっていました。
そんなある日父親から「母さんから、みみがけいれんしていると電話がかかってきて。俺が帰ったら静かに息を引き取ったよ」と泣きながら電話がかかってきました。
私が飼いたいといって飼いだしたみみちゃんは、ほとんど私の両親に育ててもらい、両親の愛情を受けてなくなってしまいました。両親も犬バカといえるほどとてもかわいがっていたので、みみちゃんがなくなった後はとても落ち込んでいました。
犬を飼うということは、やはり命を育てるということで簡単にはいきません。自分が親になった今、子供がペットを飼いたいと言ったら、簡単にOKを出せない自分がいます。愛情をたくさんもらう分、ただかわいいだけで飼えないことを考えると、もうしばらくペットは飼えそうにありません。