ペットロスで朝がつらい人のための起床リハビリ5分
1. はじめに:朝が一番つらくなる理由
ペットロスの最中、朝に強い苦しさを感じる人は少なくありません。目覚めた瞬間に現実を突きつけられ、「もういない」という事実が一気に押し寄せるためです。
この状態は怠けでも甘えでもなく、喪失体験による自然な反応です。無理に元気よく起きようとすると、かえって心身の消耗が激しくなります。
2. 起床リハビリは「起きる練習」ではない
ここで紹介する起床リハビリは、朝から活動的になることを目的としていません。
現実に戻りすぎないように、少しずつ意識を上げるための5分です。途中で止めても、横になったままでも構いません。
3. 起床リハビリ5分:ステップ1(1分)
3-1. 目を開けて、天井を見る
無理に体を起こす必要はありません。目を開けて、天井や壁など動かないものを見るだけで十分です。
これは「今ここにいる」という感覚を、静かに取り戻すための第一段階です。
4. 起床リハビリ5分:ステップ2(1分)
4-1. 呼吸を数える
鼻から息を吸い、口からゆっくり吐きます。呼吸の深さは問いません。
「吸って1、吐いて2」と心の中で数えることで、悲しみの思考から一時的に距離を取ることができます。
5. 起床リハビリ5分:ステップ3(1分)
5-1. 体の一部を少しだけ動かす
指を動かす、足首を回す、肩をすくめるなど、ごく小さな動きで構いません。
体を大きく動かす必要はなく、「動かせる」という感覚を確認することが目的です。
6. 起床リハビリ5分:ステップ4(1分)
6-1. 今日やらなくていいことを決める
「今日は完璧に起きなくていい」「元気にならなくていい」と、やらなくていいことを一つ決めてください。
朝の負担を減らすことで、起き上がるハードルが下がります。
7. 起床リハビリ5分:ステップ5(1分)
7-1. 起きるか、起きないかを選ぶ
5分が終わった時点で、起き上がるか、そのまま横になるかを選びます。
どちらを選んでも失敗ではありません。選択したという事実が、十分な前進です。
8. 起床リハビリがうまくいかない日について
5分すらつらい日もあります。その場合は、目を閉じたまま呼吸を一度意識するだけでも構いません。
リハビリは毎日成功させるものではなく、戻れる場所を用意しておくためのものです。
9. まとめ:朝は「戦わなくていい時間」
ペットロスの朝は、最も心が弱くなる時間帯です。
起床リハビリ5分は、無理に立ち上がるためではなく、自分を守りながら朝を迎えるための方法です。
起きられない日があっても問題ありません。少しでも意識を戻せたなら、それだけで十分です。
