ペットロスを人形で克服した体験談
28歳女 フェルト人形とアルバム作りで受け入れた家族の旅立ち
15年も一緒にいた子を亡くしました。私が小学校の低学年の頃から一緒に過ごしてきた家族でしたが、私が社会人になって二年目に旅立ってしまいました。彼女は老犬ながらとても元気で食欲も旺盛な様子でもっと長生きしてくれるものだと安心していたのですが、亡くなる少し前に急にご飯を食べることも散歩をすることもできなくなってしまいました。その後どんどん衰弱していき、あっという間に逝ってしまったのです。最期を看取ることができたのですが、とても苦しそうだったのが本当に辛くてなかなか現実を受け入れることができませんでした。出来ることなら眠るように、苦しまずに逝って欲しかったのです。でもそうはならなかった。そうさせてあげられなかったことがとても悔しかったのを覚えています。亡くなってしばらくは、いつもの場所に気配を感じたり、実は透明になって見えないだけで近くに居るんじゃないか、皆に認識してもらえず寂しい思いをしているんじゃないかとずっと思っていました。彼女の死が受け入れられなかったのです。どうしても彼女が恋しかった私はせめて似た見た目のヌイグルミを側に置きたいと、ネットや店舗で探し始めました。しかし同じ犬種のヌイグルミやグッズはあっても全く似ていないのです。どれだけ探しても似た面影のものが見つからず、どうしようかと途方に暮れていました。そのときにフェルトアートに出逢いました。羊毛フェルトで自分のペットの人形を作っている方たちがいたのです。さっそく手芸屋さんに行ってフェルトの材料を購入し、何度か試作した後に彼女そっくりのフェルト人形を作り上げることができました。その時に私は不意に受け入れることができたのです。彼女がもう逝ってしまったということを。実は彼女の人形を作るために、家中の写真をかき集めたのですが、その過程で折角だからとアルバムも作ったのです。そしてそのアルバムを見ながら人形をつくっていました。家に来たばかりのころんころんの犬がおおきくなってイタズラや遊びを満喫している姿、年老いてゆっくりと寛いでいる姿に何度も目を通し、彼女の人生を噛み締めたのです。辛いことや、悲しいこともあったけれど、彼女は確かに遊んで、食べて、のんびりして過ごしていたのだということを、アルバムや人形製作を通して飲み込めていけたのだと思います。もし今大切な家族を亡くされて行き場のない後悔や悲しみを抱えておられるなら、その子の写真をぜーんぶ集めてアルバムにされてはどうでしょうか。そして何か形に残るものをつくって側に置くのもいいと思います。その子の死に向き合うのではなく、死も含めたその子の人生を受け入れる事ができるようになっているかもしれません。
33歳女 母が突然新しいうさぎを買って来たことでペットロスが軽減
まだ完全にというわけではありませんが、ペットロスは解消されつつあります。私は30代の女性で、20代の頃から飼っていたうさぎを去年の暮れに亡くしました。死因は癌で、見つかった時はもう癌が大きくんってしまっていましたが、早期発見したとしてもうさぎの手術というのは非常にリスクが高い為、手術をしたからと言って良くなるとも限らないそうです。見つかった時は何もしてあげることが出来ず、下痢をしていたので下痢止めの薬を飲んでお尻をキレイにするくらいしか出来ませんでした。癌であることがわかって一ヶ月後くらいに亡くなってしまったので本当に辛かったです。まず私がペットロスを解消する為に初めに行ったことは、ハンドメイドの作家様にうちのうさぎをモデルにしたマスコット人形の制作を依頼したことです。マスコットを作ってもらうことで大好きだったうさぎと過ごしている気分になれるのではないかと思ったからです。しかしそれだけでは全然解消されませんでした。私の場合、ペットロスを自分で解消したというよりも突然解消せざるを得ない出来事が起きたのです。それは母親が新しいうさぎをホームセンターで買って来たことです。連絡もなく突然買って来ました。私はもっと落ち着いてから欲しかったし、飼う時は自分で選びたいと思っていました。それなのに勝手に飼って来てしまったのです。その時点では前の子が忘れられなくて仕方がなかったのですが、新しく来たうさぎと触れっているうちに少しずつペットロスを解消することが出来ました。前のうさぎと性格も全然違いますが、前のうさぎはしてくれなかったペロペロ舐める行為などをよくしてくれます。その他にも私は仕事打ち込みまくることでも辛い気持ちを軽減させることも出来ました。仕事をしていた方がペットがいなくなったことなど余計なことを考えなくて済みます。ペットロスで悩んでいる方は思いきって新しくペットを家族として迎えるのもいいかも知れません。