ペットロスになって無気力になった人の体験談
21歳女お墓を作ることで心が軽くなった
私は小学生の時に、初めてペットを飼いました。お母さんにおねだりして、ハムスターを育てる事を許可して貰ったのです。ブルーサファイアハムスターという種類で、綺麗なグレー色をしていました。ヒマワリの種を食べる姿が本当に可愛くて、たくさん食べさせたりしていました。おそらく、それが悪かったのでしょう。丸々と太った結果、早死にしてしまって、3ヶ月ほどで死んでしまいました。初めて飼ったペットという事もあり、愛情をたくさん与えました。しかしそれが重すぎて、死なせてしまう結果となってしまったのです。その頃はまだ小学生でしたが、1週間はずっと落ち込んでしまいました。何をするにも無気力で、すぐに涙ぐんでしまいます。そんな私を見かねてか、お母さんがある事を提案してくれました。それが、ハムスターのお墓を作ってあげようという事でした。土に埋めてから、牛乳の瓶を置いて花を添えたのです。それからお母さんは私に言いました。「ハムちゃんはお空に行ったけど、いつも見てくれているよ」それを聞いて、心が軽くなるのを感じました。その日から私は学校から帰ったら、必ずお墓の前に手を合わせるようになりました。ここで手を合わせる事で、いつでもお話ができると思ったのです。今日は学校で何があったのか、喧嘩してしまった話だとか、何でも話しかけたりしていました。そうすると自然と心が軽くなって行ったのを実感することが出来ました。ですがやはり、後悔しているのは早死にさせてしまったことです。命の重さについて、もっと深く考えなければいけないなと思うようになりました。あれからもう10年が経とうとしていますが、今でもその頃のことは鮮明に覚えています。ペットも限り命を持っているわけですから、いつかは必ず死んでしまいます。ですが、それを悲観する必要はないと思うのです。いまもどこかで見てくれている、とそう考えを変えるだけでも、心がすっきりするのではないでしょうか。
31歳男 1年の年月と大学進学を機にペットロスを解消した
私は31歳の男性です。私の家では、10数年前に犬を飼っていました。犬種は柴犬で、黒色の毛をした可愛い子でした。その子は、私が小学1年生の頃、父の知り合いの所で生まれ、父が貰ってきて我が家に来ました。その子が小さい時は、真ん丸でとても可愛かったのを覚えています。散歩や餌やりは私が担当しており、家族の誰よりもその子と関わる時間が長かったです。その子も、私に懐いてくれていて、その子が居るから毎日にメリハリがあり、楽しく感じたものです。ただ、生き物ですからいつか必ず寿命が来ます。その子も例外ではありませんでした。その子は、亡くなる半年くらい前から元気が無くなり、餌もあまり食べなかったり、夜に寂しそうに泣く事が多くなりました。日に日に弱っていくその子を見て、とても心が痛かったのを覚えています。私に出来る事と言ったら、ただその子の傍にいてあげる事しかなく、無力感を持った記憶があります。そして、その子は私が高校2年生になった時に亡くなりました。亡くなった時は本当に辛くて悲しく、無気力な状態が続いていました。その時は、これがペットロスなのかと思いました。その状態は1年程度続きました。その頃には大分気力が改善されていましたが、まだ寂しさを感じる事がありました。だけど、いつまでもそんな状態でいる事は、亡くなった愛犬も望んでいないのではないかと思い、大学進学を機に、心機一転頑張ろうと思いました。そうして大学生活を勉学に、バイトにと頑張り、いつの間にか心の空洞も無くなっていた事を覚えています。もし今、大切なペットを失ってしまい、落ち込んでいる方がいるようであれば、月並みですが、時間がいつか解決してくれると伝えたいです。亡くなってしまっても、自分がその子の事を忘れない限り、自分の中でその子はずっと生き続けるのです。私は、いずれまたペットを飼おうと思っています。いつか亡くなってしまうとしても、共に過ごした年月は自分の大切な財産になると思っているので。
母の死でひきこもりになった私を救ってくれた愛犬 残してくれたのはがんばる心
私がマルちゃんと出会ったのは、高校1年の秋頃でした。その年の夏に母親が病気で他界してしまいました。朝まで元気だった母が、仕事中に倒れそのまま帰ってくる事はありませんでした。私は母を亡くしたショックで、食事も喉を通らず、学校もずっと休んで部屋に引きこもる日々を送っていました。結局、私は高校を中退して、親戚の叔母さんに紹介された会社で就職をする事になったのですが、家から出るのも躊躇っていました。そんな私を心配した父が、ある日、小さい子犬のマルチーズと一緒に家に帰って来ました。知り合いから、可愛がって欲しいと言われ貰ってきたのでした。私は、マルチーズのマルちゃんと一緒に時を過ごす事になりました。マルちゃんは、とてもお利口な子犬でした。私が寂しい顔をしていると、すぐに膝の上に乗り、ペロペロと舐め始め、くすぐったい私は、笑ってしまうんです。私が笑うと膝から降りて、私の前でクルクルと回って喜ぶんです。私は、母を亡くした傷がどんどん和らいでいきました。マルちゃんに癒されていたお陰で、仕事にもきちんと行くようになり、毎日のマルちゃんの散歩も楽しくて仕方ありませんでした。マルちゃんは、私が朝の出勤する時間になると、玄関でずっと待っていて、私と一緒に近くの線路脇まで付いて来ると、「ワン」と一声挙げると尻尾を振って、自宅へ帰っていました。毎朝、毎朝、私を見送ってくれていました。ある時、私が仕事を終わって帰って来ると、マルちゃんの姿が見えません。私は父に訪ねると、マルちゃんは私を見送った後、自宅前の道路で車に引かれてしまったのでした。私には見せたらいけないと思った父がマルちゃんを動物供養して貰える所で火葬して供養して貰ったそうでした。私は、マルちゃんがいなくなった事で、心の火が消えてしまい、無気力になってしまいました。私を見送らなければ…。マルちゃんごめんね…。そんな思いと後悔で、泣き続けました。でも、また私が泣いてしまうと、天国に逝ってしまったマルちゃんが心配するのかな?と思い、私は、立ち直らないといけないと奮起する事にしました。それからは、「お母さん、マルちゃんを可愛がってね。行って来ます」と毎日仏壇に手を合わせて、出勤しました。